外国産野菜はなぜ安く見える?「玉ねぎ・にんにく・キャベツ」

外国産野菜はなぜ安く見えるのか?もしくは安い印象、実際に安いのか?市場で見かける玉ねぎ、にんにく、キャベツについて考察しながら紹介いたします。止まらない物価高のため、市場でも最近は安価な外国産野菜の取り扱いも以前より目立ってきています。ぜひ皆様の用途に合わせて活用できる線がないかお役立てください。

 

生産環境のちがい

日本に入ってきている野菜の主産地である米国西海岸・中国山東省・メキシコ北部が強いのは、まず農地が一枚で日本と比べると圧倒的に広い。100ha単位の畑でGPS自動操舵トラクターと点滴灌漑を重ね、収穫→パッキング→冷蔵→港湾FCLが一本の線でつながっているようなもはや工業生産のように機械化されています。

また1種類の野菜=1コンテナで大量生産大量輸送しているので、書類と固定費が1案件に集約され、価格は“薄く”することができます。

例えば、サンタマリアのキャベツはそもそもカット野菜加工ラインに最適化された“用途設計品”として上記のように大量生産、大量輸送されているので効率化を重ねて重ねて形にしている。この点は日本の場合は、端材をカット野菜にするなどそもそもカット野菜のために生育している野菜というのは稀です。このように細分化されて大規模、効率化している農業というのが1番の違いです。

さらに、日本は里山・水田・ため池に囲まれた小区画のパッチワークで、農地を100haの一枚にまとめづらい。淡路玉ねぎ・青森にんにく・群馬キャベツは精密で美味しいですが、それは“用途別ミクロ最適”の世界であり“バルク処理”とは違う経済で動いています。同じ野菜売り場の棚に並んでいても、実際には別の生産環境で育ったものが集まっていることが多いです。

 

物流、販売環境のちがい

生育の環境が違えば、もちろん物流も大きく変わってきます。米中メキシコは前提がコンテナを1個単位で借り切る輸送形態です、港湾の冷蔵ドックとトレーラー回転速度を上げるための温度帯別バッファを標準化しています。

一方、日本は多品目混載していてトラック1台に満たない少量の貨物を輸送する混載輸送サービスを扱うことが前提です。

ですので、外国産野菜の“安さ”は港まで含めたプロセス設計で価格を抑えることを実施していて、原価の偶然ということではありません。日本産の野菜が価格変動が頻繁に起きるところはこの違いにあります。

 

また、売場についても情報の付け方に外国産野菜と日本産の野菜では注意すべき点があります。原産地・用途・ロット仕様の差をすべて“1個の値札”に表示されているので、消費者としてはその表示のみで判断するしかない状況になっています。

国産=安全、外国産=不安、というイメージが長年のJASとPL法とワイドショーで形成された先入観となってしまっているケースが多くあります。

個人的にスーパー等でお買い物される際を思い浮かべていただきたいです。多くの方は売り場の棚前3秒ほどが購入判断の時間かと思います。そこで“安心POP→太字→赤字価格→国産シール”の順に視線が誘導され、“印象”としてなんとなく安全という気持ちで購入しているのではないでしょうか?外国産野菜についても日本産の野菜と同等の厳しい基準で輸入の際にチェックされているため、外国産野菜=危険=安いという図式は先入観の場合がありますので、外国産野菜を利用するもしないも野菜の知識をつけて判断する基準を持っていただきたく思います。

 

外国産野菜の安全性とは?

最もわかりやすい事例はトレーサビリティと言って、原材料の調達から生産、流通まで一貫し、その経路の追跡が可能です。外国産野菜であっても「商品がいつ、どこで、誰によって作られたのか」を記録している生産システムをとることが工業化によって可能になっています。万一、出荷後の商品に問題が発生した場合、原材料の使用実績にさかのぼって調査して原因を究明し、再発防止ができるような仕組みになっていますので安心安全につながっています。

「外国産野菜」に良いイメージがないとに取られがちですが、繰り返しになりますが日本で流通している野菜は、国産でも外国産でも食品衛生基準・輸入食品監視(検疫所:食品監視窓口)を通り、残留農薬などの検査をクリアしています。

 

加工の仕方のちがい

例えば調理や加工についても外国の食文化と日本の食文化では野菜に対しての質の評価が違います。アメリカでは玉ねぎは“焼いても水が出にくい強い細胞壁”が評価が高くなります。ハンバーガーやサンドイッチを思い浮かべていただくと想像できるのではないでしょうか?

また、山東にんにくは乾燥後に粉砕比率を質の評価にしています。キャベツはシーズンの歩留まり。一方で、日本の外食は淡路・北海道・青森・千葉などローカルに“扱い慣れた産地”を購入ことが評価となっているのではないでしょうか?。つまり価格差とは“安かろう悪かろう”で先入観で判断するのではなく“生産設計のちがい”について把握していただくと安価に使える場合があると提案したく記事にしています。

 

仕入れ担当者は何を見るべき?

そしてこれら生産設計のちがいの先入観は、飲食店仕入れ担当者と一般消費者で“見ているものの層”の違いが発生しています。例えば、熟練した仕入れ担当者はB/L、歩留まり、廃棄率、冷蔵槽の瓶ネック、混載という生産から物流までのコストの流れを知っています。また、加工用玉ねぎが“あえて水分を抜いた味の仕様”で来ていることも知っています。にんにくが“乾燥強度”で分けられるロットで流通していることも知っています。キャベツが“水分の安定性”と“カット時の硝酸イオンのばらつき”で歩留まりが変わることも知っています。
以上のようなことを知って活用している仕入れ担当者と知らない担当者では数年間で大きな仕入れ金額の差が出ると思いませんか?

 

 

同じ野菜でも「別の世界」に見えている?

非常にご説明が難しいポイントなのですが、とても重要なのでご確認いただきたい項目です。「同じ野菜を見ても、見ているポイントが違うと別の価値に見える」ということについて深掘りいたします。

例えば同じ玉ねぎを見ても、飲食店の仕入れ担当者は「この玉ねぎはカットした時の歩留まりが何%になるか」「今日はロット単価がいくらか」「冷蔵庫の回転を何日にできるか」という“数字視点”で見ています。

一方、一般の買い物客は「見た瞬間の印象」「POPに書いてあった言葉」「国産と外国産の表示」「今日なんとなく安い気がする」といった“感覚視点”で見ています。つまり、この二つは同じ棚の前に立っていても「違う世界」としてを見て購入判断をしています。どちらかが正しくてどちらかが間違いとうことではなく、「野菜の価格には見えていない裏の計算と条件がある」という事実を知らないと、永遠に“印象”で判断してしまい、安価で利用できるチャンスを逃し続けて現在の価格高騰の波に苦しんでしまうということです。

 

弊社アジアインタートレードのご紹介

ここまで野菜の知識についてご紹介してきましたが、アジアインタートレードでは、全国100以上の野菜卸業者から最適な価格で新鮮な国産野菜を仕入れることができます。全国の卸売市場に対応し、最適な価格での仕入れと配送が可能です。もちろん、加工用のその他の安価な野菜のご相談も実施しております。

 

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