新鮮な時期を知って美味しく食べよう!ということで当ブログでは旬の野菜を紹介し続けています。今回紹介しているゴーヤは、気温の高い時期に最も美味しくなる夏野菜です。一般的な旬は5月から第一段階に入り、6月から本格的な出荷がスタートします。栄養価が高く、夏バテにきくゴーヤーについてご紹介していきます。
ゴーヤの主要生産地と生産量ランキング
特に地域別に見ると、沖縄県:5月〜7月頃、本州地域:6月〜8月頃と旬の時期が若干異なります。
2020年の農林水産省「地域特産野菜生産状況調査」によると、全国のゴーヤ総生産量は約17,900トン。ゴーヤの国内生産は温暖な気候を活かした地域で多く栽培されていますので、沖縄県は気温が高いため、全国よりも一足早く旬を迎えるのが特徴です。ちなみに、5月8日は「ゴーヤーの日」。沖縄県那覇市の「JAおきなわ」などが制定した記念日で、語呂合わせ(5=ゴー、8=ヤー)から名付けられました。
ゴーヤの生産地ランキングは次の通りです。沖縄県で全国シェアは40.6%です。生産量1位の沖縄県、2位の宮崎県、3位鹿児島県の3県合わせて、国内生産量の約66%を生産しています。
●沖縄県|国内最大のゴーヤ生産地
沖縄県は、ゴーヤの国内生産量の約40%を占める圧倒的なトップ生産地です。
温暖な気候を活かし、5月から7月にかけて最盛期を迎えます。
地元の伝統食文化とも深く結びついており、ゴーヤチャンプルーに代表される郷土料理が観光客にも親しまれています。
また、沖縄県では早い段階から新品種の開発にも取り組んでおり、「てぃだみどり」や「群星」など、品質の高いゴーヤが生産されています。
●宮崎県|高品質なブランドゴーヤの産地
宮崎県はゴーヤ生産量全国第2位。
高温多湿な気候と広い農地を活かし、安定した生産体制を築いています。
近年では「みやざきビタミンゴーヤー」という独自ブランドも立ち上げ、ビタミンC含有量の多さを強みとした差別化が進んでいます。
生産地は宮崎市周辺が中心ですが、県全体で栽培拡大が続いており、今後さらに存在感を高めると予想されています。
●鹿児島県|多様なゴーヤ品種を育てる南国
全国第3位の鹿児島県も、ゴーヤ栽培に適した温暖な環境を誇ります。
品種の多様さが特徴で、「えらぶ」「か交5号」など複数の系統が育てられています。
また、鹿児島県はゴーヤ以外にも夏野菜全般の生産量が多く、総合的な青果供給力の高さが強み。
ゴーヤも、飲食店や青果市場向けに安定的に出荷されています。
ゴーヤを安定供給するためには、まずこれら3県を中心に、複数の仕入れルートを持つことがポイントです。沖縄、宮崎、鹿児島という異なる地域特性を活かし、時期・品種・供給量を見極めながら調達することで、リスク分散が可能になります。
次のパートではさらにゴーヤについての知識を深めていきましょう。
ゴーヤの栄養価と栄養成分を徹底解説
ゴーヤは、単なる夏野菜ではなく、驚くほど高い栄養価を持っています。
ゴーヤ100gあたりの主な栄養成分
エネルギー:17kcal
たんぱく質:1.0g
脂質:0.1g
炭水化物:3.9g
食物繊維:2.6g
ビタミンC:76mg
カリウム:260mg
鉄:0.4mg
葉酸:72μg
(出典:日本食品標準成分表2020年版)
●ビタミンC
ゴーヤの最大の特徴は、豊富なビタミンC。
しかも「加熱しても壊れにくい」という特性があり、炒め物や煮物でもビタミンをしっかり摂取できます。美肌効果、免疫力アップ、夏バテ予防に効果的。
● カリウム
体内の余分な塩分を排出し、むくみ予防・高血圧対策に有効。
● モモルデシン
ゴーヤ独特の苦味成分。胃腸を刺激して食欲を増進させ、消化を助ける働きも。
● 食物繊維
整腸作用があり、便秘予防や腸内環境改善に効果あり。
● 葉酸
貧血予防や胎児の発育に大切な栄養素。特に妊娠中の女性にもおすすめ。
このように、ゴーヤは単なる「苦い野菜」ではなく、夏を元気に乗り切るために最適な栄養たっぷりスーパーフードなのです。メニュー提案の幅や旬ならではの価格といったメリットが大きい時期となっております。
美味しいゴーヤの選び方、保存方法
ゴーヤ選びのコツを押さえれば、鮮度の良い美味しいものが手に入ります。
・ 色が濃い緑色でツヤがある
・ 手に持ったときにずっしり重みがある
・ イボ(突起)がしっかり尖っている
イボが立っているほど鮮度がよく、苦味もほどよく引き締まっています。
白っぽく色が抜けていたり、柔らかいものは避けましょう。
新鮮なゴーヤをできるだけ長持ちさせる保存方法のヒミツについては下記の通りです。
●冷蔵保存
乾燥を防ぐため、新聞紙やラップに包み、野菜室に保存。
目安は5日〜7日以内。
● 冷凍保存
半分に切って種とワタを取り、薄切りにする。
塩もみして水気を絞り、ジップ袋で冷凍。
冷凍保存なら1ヶ月程度保存可能。
冷凍したゴーヤは、炒め物やスープにそのまま使えて便利です。
ゴーヤの苦味を抑えるヒミツのテクニック
「ゴーヤは苦いから苦手」という方が多いので、メニューへの提案に戸惑いがある方もいるかもしれませんが、簡単なひと手間で食べやすくなります。
●苦味を抑える方法
1、薄くスライスする
2、塩もみして10分置く
3、さっと熱湯で茹でる
たったこの3工程で苦味がかなりマイルドになります。特に塩もみと下茹では効果的です。ぜひ旬の栄養価抜群のゴーヤを提案してみてはいかがでしょうか。
ゴーヤを安定確保するために今できる3つの戦略
1、複数産地から分散仕入れを行う
ゴーヤの主力産地は沖縄県ですが、鹿児島県や九州北部でも多く生産されています。
特定地域に依存せず、複数産地から分散仕入れを行うことで、台風や長雨といった自然リスクへの耐性が高まります。
【例】
5月〜6月:沖縄産中心
7月〜8月:鹿児島産・福岡産をミックス
このように季節ごとに仕入れ先を切り替える柔軟な調整が、在庫切れ防止に直結します。
2、事前予約・スポット契約で「枠」を確保する
ゴーヤは市場価格の変動が激しいため、相場高騰時に調達できないリスクも考慮する必要があります。
そこでおすすめなのが、事前予約やスポット契約による「取り置き枠」の確保です。
【メリット】
希少なLサイズ・2Lサイズのゴーヤも優先確保できる
相場急騰時も価格変動の影響を受けにくい
確実に在庫が確保でき、メニューの安定提供が可能になる
特に、ゴーヤチャンプルーなどゴーヤを主力商品にしている飲食店では、必須の戦略と言えるでしょう。
3、信頼できる青果サプライヤーとのパートナーシップ構築
安定供給を実現するためには、単なる「取引先」ではなく、課題を共有できるパートナーを持つことが重要です。
【優良サプライヤー選びのポイント】
産地ネットワークが広い(複数県と直取引している)
需給変動に応じた代替提案ができる
品質基準が明確で、安定して高鮮度のゴーヤを納品できる
当社では、沖縄・九州エリアはもちろん、厳選した契約農家と直接連携し、年間を通じた安定供給体制を整えています。また、量やサイズ、納期のカスタマイズにも柔軟に対応可能。「今年の夏はゴーヤの仕入れを安定させてメニュー提案したい」というアイデアが浮かんできた方、ぜひお問い合わせください。
弊社アジアインタートレードのご紹介
アジアインタートレードでは、全国100以上の野菜卸業者から最適な価格で新鮮な国産野菜を仕入れることができます。全国の卸売市場に対応し、最適な価格での仕入れと配送が可能です。
野菜の仕入れに関して、お気軽にアジアインタートレードまでお問い合わせください。
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