2024年5月日本発祥の野菜アレッタって知ってる?

ゴールデンウイークも終わって五月病と言われる時期が到来していますね。五月病対策には規則正しい生活と、バランスのとれた食生活でリフレッシュすることが大事です。今回はそんな時期に栄養価バッチリで、まだ世に出てから新しい野菜と言われているアレッタについてご紹介しています。ぜひ、メニュー提案に取り入れてみてくださいね。

 

アレッタの歴史

アレッタは三重県で品種改良を繰り返して開発されて産まれました。2015年に品種登録されて出荷されました。新しい野菜として日本で産まれて、ブロッコリーとケールを掛け合わせて作られており、その名前の由来は、ブロッコリーの原産地であるイタリアと、ケールの原産地であるトルコから来ています。三重県で開発されたため、「三重菜」や「三重菜花」とも呼ばれていますが、アレッタという名称が一般的です。

アレッタは、ブロッコリーとケールの特長を融合させたもので、茎から葉、つぼみまで全てが食べられます。そのため、一つの野菜で多彩な料理に活用することができます。また、その特徴は、甘味がありながらも苦みが少ないことにあります。葉よりも茎の方がより甘く、食感も楽しめます。

アレッタは、栄養価も高いです。カロテンやビタミンKなどの栄養素が豊富に含まれています。これらの栄養素は、免疫力の向上や健康維持に役立ちます。さらに、アレッタは食物繊維も豊富に含んでおり、消化器官の健康にも良い影響を与えます。

料理の用途としては、ゆでたり炒めたりすることが一般的ですが、その他にもパスタや天ぷら、和え物、蒸し物など、さまざまな料理に使用することができます。独特の食感と甘みがあり、料理にアクセントを加えます。

アレッタは、ブロッコリーの一種としての特性も持っていますが、ケールとの組み合わせにより、苦みが抑えられ、より食べやすい野菜に仕上がっています。この特徴は、健康志向の食事を求める人々にとって魅力的です。

また、アレッタは、ケールで有名な青汁の原料としても利用されており、その栄養価の高さが注目されています。ブロッコリーとケールを組み合わせたこの新しい野菜は、食卓に彩りを添えるだけでなく、健康にも貢献することが期待されています。

ちなみに、アレッタはスティックセニョールとよく似ていると言われていますが、スティックセニョールはブロッコリーと芥藍という中国野菜を掛け合わせて作られた野菜です。

芥藍とは、中国原産とされるアブラナ科の野菜で、中国料理の炒め物などによく使用されています。

アレッタとスティックセニョールは、ブロッコリーとアブラナ科のケール、芥藍を掛け合わせて作られた野菜であるという共通点があり、見た目もよく似ていますが異なる品種です。

スティクセニョールは、主に茎の部分を食べるのが一般的ですが、アレッタは葉、茎、つぼみ、全てを食べることができます。

 

アレッタの栄養価と健康期待は?

アレッタは、本家のブロッコリーより栄養が豊富とされています。多く含まれているカロテンは「活性酸素」の発生を抑制し、除去したりする作用のある「抗酸化物質」として、動脈硬化や細胞の老化などを予防することに期待されています。また、ビタミンKも豊富に含まれ、骨を健康に保つためにたんぱく質を助ける働きをしています。さらに、ナイアシンやビタミンCも豊富に含まれ、ナイアシンは身体の代謝に大変効果が高く、ビタミンCは抗酸化作用が高く、がんや動脈硬化などの恐ろしい病気を予防してくれると期待されています。

アレッタには、以下のような栄養素が含まれています。

カロテン:ブロッコリーの約3倍。皮膚や粘膜を健康に保ち、美肌効果が期待できます。 カロテンは体内でビタミンAに変換される物質であり、「活性酸素」の発生を抑制し、除去したりする作用のある「抗酸化物質」として知られています。この抗酸化作用は、細胞の老化や酸化ストレスから細胞を保護し、動脈硬化や癌の予防に役立ちます。また、カロテンは皮膚や粘膜を健康に保ち、日焼けや紫外線からのダメージを軽減し、美肌効果が期待できます。

ビタミンK: ビタミンKは、血液凝固に必要なタンパク質を合成するのに役立つ栄養素です。骨粗しょう症の予防にも役立ちます。ビタミンKはカルシウムの代謝を調節し、骨にカルシウムを蓄積させることで、骨密度を維持するのに重要な役割を果たします。また、動脈壁のカルシウム沈着を防ぐことで、動脈硬化のリスクを減らす効果もあります。

ビタミンC: ビタミンCは、免疫力を高めるのに役立つ栄養素です。抗酸化作用が高く、体内の活性酸素を除去することで、細胞や組織を保護し、損傷から守ります。また、ビタミンCはコラーゲンの生成を促進し、皮膚や血管の健康を維持します。さらに、ビタミンCはがんや動脈硬化などの慢性疾患の予防にも効果的です。

レチノール(ビタミンA): レチノールはビタミンAの一形態であり、視覚や免疫機能、細胞分化などに重要な役割を果たします。皮膚や粘膜の健康を維持し、感染症への抵抗力を高めることが知られています。また、レチノールは抗酸化作用も持ち、活性酸素やフリーラジカルによる細胞損傷を防ぎ、老化やさまざまな疾患の予防に役立ちます。さらに、レチノールは細胞の成長と分化を促進し、がんの予防や治療にも関与する可能性があります。

葉酸(ビタミンB9): 葉酸はDNAの合成や修復に不可欠な栄養素であり、細胞の分裂と成長に重要な役割を果たします。特に妊娠初期の胎児の神経管形成に必要不可欠な栄養素であり、葉酸の不足は神経管閉鎖障害のリスクを高めることが知られています。そのため、妊娠前から妊娠初期にかけての葉酸の摂取が重要です。また、葉酸はホモシステインという物質の代謝を促進し、心臓血管系の健康維持にも役立ちます。さらに、葉酸は赤血球の生成を促進し、貧血の予防や治療にも効果的です。

ナイアシン: ナイアシンは、身体の代謝に関与し、食物からエネルギーを生成するのに必要な栄養素です。また、神経系の働きを促進し、精神的な健康を支えます。ナイアシンは脂質代謝を改善し、血中コレステロールやトリグリセリドの値を下げる効果があり、心血管疾患の予防にも役立ちます。

カルシウム: カルシウムは骨や歯の形成に必要なミネラルであり、骨密度を維持し、骨粗しょう症の予防に役立ちます。また、カルシウムは筋肉の収縮や神経の伝達にも重要な役割を果たします。不足すると筋肉の収縮力が低下し、疲労感や筋肉痛の原因となることがあります。さらに、カルシウムは血液中のカルシウム濃度を調節し、心臓の正常な動作にも関与します。

アレッタにはこれらの栄養素が豊富に含まれており、バランスの取れた食事をサポートします。

食物繊維: 食物繊維は消化器官の健康を維持し、便秘の解消や血糖値のコントロールに役立ちます。水溶性食物繊維は腸内で水分を吸収し、便を柔らかくし、排便を促進します。一方、不溶性食物繊維は腸の運動を活発にし、腸内の排泄物を増加させます。これにより、便秘の解消だけでなく、大腸がんの予防にも効果があります。また、食物繊維は血糖値の急激な上昇を抑え、インスリンの分泌を安定化させることで、糖尿病の予防や管理にも役立ちます。

 

アレッタの生産地、旬は?

アレッタは開発された三重県が主になっていますが、アレッタは主に露地栽培では夏に種をまき、翌春2月下旬頃から4月にかけて収穫時期とされています。実際に出荷されている時期は地域によって異なり、三重県では12月頃から春にかけて、また、群馬県も生産が盛んで11月から翌春3月頃まで出荷しています。

この時期のアレッタは特に、葉がやわらかく、甘みが強いといわれていますが、そろそろ調達できるシーズンは終わりになっていますので、検討されている方はぜひチェックしてみてください。

 

今回は、栄養素たっぷりで新しい野菜のアレッタについてご紹介いたしました。

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