2024年2月高知県産のニラがオススメの理由とは?

新鮮で風味豊かな野菜、それが飲食業界において大切な要素の一つです。今回紹介しているニラの旬はいつかというと2月~3月ごろになり、特にその中でも日本一のニラが育まれている場所、高知県香美地区に焦点を当て、その魅力や特長、生産現場からの情報をお届けいたします。

 

高知県がニラ生産1位の理由とは?

高知県のニラは出荷量全国シェアの25.84%を誇り、2位の栃木県を大きく引き離しています。その中でも高知県香美地区は高知県内の1/5以上の生産を担いでおり、そのニラは他県と比べても肉厚でやわらかく、香りが強烈です。この地域が日本一になるまでの歴史やその理由に迫り、ニラの生育環境の優れた条件を解説していきましょう。

香美地区では、昭和33年に本格的な園芸作物としての栽培が始まり、その後急激に生産面積が広がりました。昭和44年にはハウス栽培の導入で栽培面積が飛躍的に伸び、現在では180戸の生産者が85.9haの面積で栽培に励んでいます。この地域では、露地栽培とハウス栽培を組み合わせ、作付時期をずらすことで、一年中安定して市場に供給できるようになっています。

なぜ香美地区が日本一に輝いたのでしょうか?それは候と土地の豊かさにあります。一年を通じて太陽いっぱいの温暖な気候と、日本有数の降水量から得られる豊かな水と、肥沃な土壌の組み合わせにより、高知県のニラが他県と比べても優れた特性を持っているからです。この地域のニラ生産者部会では、より美味しい品質を追求するための研究が行われ、品種、栽培技術、管理手法などが日々進化しています。

 

高知県産のニラのこだわりとは?

香美地区の生産者は、品質を最優先に考え、土づくりから始めています。有機肥料を利用し、深く耕し、商品価値を高める努力を惜しまないことで、安定した品質を提供しています。収穫後の品質維持にもこだわり、折れ葉や変色葉を取り除くなどの手間を厭わず、トラックへの積み込み前には冷蔵庫で予冷を行って品質管理に徹しています。

香美地区のニラは、小袋包装において高知県独自の鮮度保持技術、「パーシャルシール包装」を導入しています。これにより、消費者の手元でも鮮度と風味を保ち、食欲をそそります。また、生産者一人ひとりが責任を持ち、品質を守る姿勢が高く評価され、香美地区のニラは全国的なブランドとなっています。

さらに、香美地区で生産されるニラは、ただ美味しいだけでなく、健康にも優れた効果があります。古事記にも登場するほど歴史のあるこの野菜は、硫化アリルの一種であるアリシンを豊富に含みます。アリシンはビタミンB1の吸収を助け、疲労回復や滋養強壮に寄与します。さらに、免疫力向上、がん予防、血行促進、冷え性や動脈改善、血栓予防にも有効です。

βカロテンやビタミンC、ビタミンEも豊富に含まれており、抗酸化作用、老化防止、生活習慣病の予防など、様々な健康効果が期待されます。また、葉酸やモリブデンも含まれ、ホルモンバランスの調整や脂肪燃焼サポートに寄与します。

生産者は、これらの栄養成分を最大限に引き出すことはもちろん、一束ごとに商品管理番号・氏名をつけて出荷し、消費者の手元に届くまでの「トレーサビリティの明確化」を実践しています。これにより、消費者は安心して健康をサポートするニラを楽しむことができるだけでなく、高い評価を受け、香美地区のニラは全国的なブランドとしての地位を確立しています。

飲食店が香美地区のニラを仕入れる際には、その特長的な栽培法や品質管理の徹底ぶりを知り、自信を持って提供できることが期待されます。地元生産者の熱意と努力が詰まった香美地区のニラは、飲食店のメニューに新たな魅力を加えることができますので、飲食店の仕入れ担当者さま方にとっては旬の食材でもあり価格面、調理面で頼りになる存在かと考えられます。

 

ニラが2月、3月おすすめの理由とは?

ニラの旬は2月~3月ごろで、この時期には柔らかく、香りも強く、味も良い新しい葉が収穫されます。しかし、香美地区では年に3回ほど収穫ができ、そのため夏も含めて一年中出回っています。冬でも生き抜く力強い生命力を持つニラは、飲食店にとって頼りになる食材の一つです。

特にミラクルグリーンベルトという品種は、その葉の濃い緑色、優れた外観、そして食材としての使いやすさが生産者や消費者から支持されています。冬が旬のミラクルグリーンベルトは、柔らかくて味わい深い特性を持っており、飲食店のメニューに一味違った旨味をもたらします。

栄養価が豊富なニラを使った料理は、ビタミンB1やアリシンの効果を考慮したメニューとなるので、疲労回復や免疫力向上をサポートといったお客様への健康・滋養強壮をアピールできると考えられます。

その証拠に、ニラは健康的な食材として古くから親しまれてきました。その独特の香りは硫化アリルの一種アリシンに由来し、ビタミンB1の吸収を助け、疲労回復や滋養強壮に効果があります。アリシンは免疫力を高め、がん予防、血行促進、冷え性や動脈改善、血栓の予防にも寄与します。その他にも、豊富なβカロテン、ビタミンC、ビタミンEなどが含まれ、抗酸化作用や生活習慣病の予防に貢献します。

葉酸やモリブデンも含まれ、ホルモンバランスの調整や脂肪燃焼サポートにも寄与します。

季節や健康を意識した食事提案は、お客様に喜ばれること間違いありません。ミラクルグリーンベルトを使用したサラダや炒めもの、スープなど万能に活躍してくれること間違いなしです。

 

ミラクルグリーンベルトの特徴まとめ

・葉色が濃く、立性

・外観がきれいで見栄えがよく、品質が高い

・外葉の除去がしやすく作業性が非常によい

・葉肉厚く幅広で8~10本で100g1束になる

ニラの品種と言われても見た目では全くといって良いほど区別がつかないですが、柔らかくて味が良いと言われている冬が旬として収穫されるミラクルグリーンベルトが人気となっています。

生でも食べられる程の香り、味となっていますので薬味としてだけでなく、和え物・炒め物と幅広く活躍していただける品種です。

 

その他、ニラの種類は?

ニラは葉ニラ、黄ニラ、花ニラの3つに分かれ、その中でもよく食べられているのが葉ニラです。葉ニラは緑色の葉が特徴で、大葉タイプと小葉タイプに分けられます。特に大葉タイプは主流で、冬季は休眠します。

葉ニラは栄養価が高く、ビタミンが豊富。レバニラや野菜炒め、スープ、おひたし、鍋料理などに利用されます。アリシンと呼ばれる成分が含まれ、ビタミンB1の吸収を促進し、疲労回復や肉の臭みの除去に効果があります。

黄ニラは光を遮断して育てるため、葉が黄色くなり、アクが少なく甘みがあります。栽培は手間がかかり、市場での出回りも少ない希少な種類。黄ニラの栽培には工夫が必要で、一度収穫した後にダンボールで遮光し、黄色いニラを育てます。

花ニラはつぼみを食用とし、開花前の花茎を利用します。開花期は初夏から晩夏で、中華料理などに活用されます。要注意なのが、「花ニラ」という名前の園芸品種が存在し、アイフェイオンと呼ばれ、これは毒を持つため食べることはできません。

ちなみに、今回ご紹介している高知県産のニラは葉ニラとなります。

 

今回はニラについてご紹介しました。弊社アジアインタートレードでは、ご紹介したニラの生産地、高知県から遠い場所のお客様でも全国100以上の卸値を検索して比較することで、価格が安く、より店舗に近い卸先からの配送することが可能で、新鮮な野菜が手に入ります。低価格と新鮮を両立した食材を仕入れるお手伝いを行っておりますので、お役に立てる情報があるかと思います。ぜひご覧いただければ幸いです。