2023年9月福島県産の野菜は安全なの?5ポイントでわかりやすく解説

福島第一原発の処理水のニュースがあったことで、改めて福島産の野菜について言及していることが散見されます。かつては安全性に不安の声が多かったですが、今は気にしていない方も多いかと思います。しかし、まだ完全に不安が拭いきれていない、心配だという方のために今回は福島県産の野菜の安全性の根拠についてご紹介していきます。

 

福島県産野菜の安全について

①放射線量のモニタリング

福島県では、定期的に野菜の放射線量をモニタリングしています。これらの検査は、国際的な安全基準を満たすことを確認するために行われており、一般に公開されています。例えば、野菜の放射線量をベクレル(Bq/kg)で示すことができますが、福島県の野菜の平均放射線量が国際基準の安全レベル100 ベクレル/kg以下であることが決まっています。基準については、セシウム一般食品で1キロあたり100ベクレル。アメリカの基準は1200ベクレル、EUの基準は1250ベクレルなので、世界的に比較しても圧倒的に厳しい基準値が定められています。基準の100ベクレルについて一例を挙げますと、食品の50%が汚染されていると仮定して、成人男性が摂取したとしても年間0.001ベクレルを超えないように設定されています。ここ数年では、基準値を上回ったものは、農家や畜産業者が生産しているもので発生はありませんし、一生かけて食べても汚染基準に達しないような厳しい基準値となっています。そして、直近7月に福島県が公表している調査では基準値の半分である50ベクレル基準でも検査全体の約2%しかありませんでした。

➁検査と認証

野菜が安全であることを証明するために、福島県の野菜には厳格な検査と認証プロセスがあります。農産物は出荷前に厳格な放射線検査を受けて安全基準をクリアした野菜には、「福島安全認証」などの特別なマークが付いています。このマークを持つ野菜は、安全性が確保されたものであることを示しています。先ほどもお示ししましたが、放射線量についても基準値の半分以下でクリア済です。

③産地情報の提供

野菜の産地情報を提供することで、消費者は野菜の生産地を確認でき、安全性についての信頼を高めることができます。例えば、「福島県●●市産」といった具体的な表記を通じて、消費者が野菜の生産地を確認できるようにしていることで、検査などの公表しているものの結果を確認することができます。

④放射線除染の取り組み

福島県では野菜の生産地域での放射線除染作業が行われています。この作業には土壌の除染や放射線源の取り除きが含まれ、野菜の安全性向上に貢献しています。もちろん土壌の放射線量についても定期的に福島県が検査し公表しています。

⑤安全食材の選択

消費者に対して、福島県産の野菜が安全であることを伝える一つの方法は、その野菜の安全性に関するデータや認証情報を提供し、消費者に安心感を持たせることです。現在では、野菜を仕入れる際に色んな情報を追跡して確認することができますが、福島県については被災したこともあり他県よりも頻度高く詳細まで公開している情報が多いです。むしろ安全性をより強調することができるのではないでしょうか。

 

福島県産の野菜はどんなものがある?

福島県で主に盛んに生産されている野菜はきゅうり、トマト、だいこん、ジャガイモ、白菜等があります。その中でも特に、きゅうり、その他では、さやいんげん、さやえんどう、スナップえんどうは生産量は全国3位の生産地でシェアも上位となっています。そして圧倒的に上位のシェア、生産量全国1位はつるむらさきで、38.7%の全国シェアを占めています。

さらに、福島県郡山市には「郡山ブランド野菜」と呼ばれている取組も行われています。豊かな自然に囲まれた地形と、恵まれた綺麗な水と空気が高品質な農産物を育んでいます。ミネラル豊富で保肥力の高い土地で作られた米は、特に質・量共に日本トップクラス。日本穀物検定協会の米の食味ランキングでは、福島県から全国最多となる4銘柄が最高ランク「特A」を獲得した実績があります。この恵まれた自然環境から誕生し、風評被害にも負けずに地元の農家によって立ち上げられたのが「郡山ブランド野菜」です。

 

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