夏野菜の代表格として映画やアニメなどでも描写されるとうもろこしですが、タンパク質が豊富でお米よりも多いのはご存知でしょうか?厳密には穀物に分類されますが、野菜として考えられて食べられる中では豆類についで、とうもろこしは非常にタンパク質が高いものに位置づけられます。今回はとうもろこしについてご紹介しています。
とうもろこしの都市伝説
「とうもろこしのひげの数と粒の数が同じ」というのは、一般的な迷信や都市伝説の一つですが聞いたことはありますか?ひげの正体は、とうもろこしの「めしべ」となっています。長く伸びるめしべは「絹糸」と呼ばれていて、食べる粒の一つ一つから伸びていて、花粉がつくと受精します。そのため、とうもろこしのひげと粒の数は同じになるとされていますので都市伝説ではなく、本当の話です。
とうもろこしがどのようにして育つかを少しご紹介します。とうもろこしの雄花は、茎の先端にできるので1番高い部分に咲きます。そしてススキの穂のうな花で咲いて、下にある雌花に花粉を落として受粉します。めしべの絹糸に花粉が落ちてきて受粉することで、花粉管が絹糸の中で伸びて、とうもろこしの粒のところで受精して実が熟してきます。
とうもろこしの花粉の量は1株で約2000万粒もあるので、春先にはとうもろこし畑では花粉が飛んでいるのが見えたり、粉まみれになっていることがありますね。
次項では、とうもろこしのもう1つの豆知識である栄養についてご紹介しています。
とうもろこしのタンパク質
・とうもろこし: 約3~4g
・ブロッコリー: 約2.8g
・ほうれん草: 約2.9g
・カリフラワー: 約1.9g
・グリーンピース: 約5.4g
・キャベツ: 約1.3g
・レタス: 約1.4g
・キュウリ: 約0.7g
目安として一般的に高いと言われる野菜の100gあたりのタンパク質を書き出してみました。これらの数値はあくまで目安であり、実際の値は野菜の品種や成長条件などの個体差によって変動は出ると考えてください。一般的に生のとうもろこしのタンパク質含有量は、乾燥重量基準で約9%から14%程度とされています。とうもろこしは冷凍や缶詰より、ゆでて食べる方がタンパク質を多くとれます。タンパク質をたくさんとりたいのであれば、ゆでて食べるのがオススメです。
とうもろこしの生産地
とうもろこしの生産は世界ではアメリカがダントツの1位33%、次点が中国22%となっていて、日本の消費量のほとんどは輸入に頼っています。食用だけでなく飼料、加工用などの含まれているデータとなりますが、新鮮でおいしいとうもろこしを調達するには国内産も検討したいですよね。
とうもろこし生産量の日本一は北海道で、全国シェアは41.1%です。産量1位の北海道、2位の茨城県、3位千葉県の3道県あわせて、国内生産量の約55%を生産しています。
なぜ、北海道でとうもろこしの生産が盛んかというと、北海道は夏の気温が比較的涼しく、また長い日照時間を持っています。これにより、とうもろこしの生育に適した環境が整っています。よって、他の日本の地域とちがう時期に出荷もできるなどメリット気候的なメリットも高いですが、土壌も肥沃で水はけが良いため、何よりとうもろこしの栽培に適している環境があることが大きいです。さらに、日本国内でも広大な農地を有しており、広い面積で農作物を栽培できるため、大規模なとうもろこしの栽培が可能ということから政府の援助もありブランドとうもろこしの開発や色々な支援がされていることで盛んとなっています。
良質なとうもろこしを調達するには?
まさに、業務用野菜卸を活用することをおすすめします。最もメリットになる点は「安い、鮮度良い野菜が仕入れられる」という点です。飲食店経営の皆様におかれましては目利きの業務用野菜卸を活用することで仕入れの手間、コスト、品質を担保して経営に集中できることが大切かと思います。
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