2023年7月タンパク質が最も多い野菜は枝豆?

最も多くのタンパク質を含む野菜は、一般的に豆類です。豆類には大豆、黒豆、小豆、ひよこ豆、レンズ豆、ピント豆などが含まれます。その他のタンパク質を含む野菜としては、ほうれん草、ケール、ブロッコリー、アスパラガス、アボカドなどもありますが、一般的には豆類が最も多くのタンパク質を含む野菜と言われています。今回はその中でも調達しやすい枝豆について紹介しています。

 

枝豆って豆の種類なの?

枝豆は大豆の未熟な状態で収穫される豆であり、豆の内部がやわらかくて緑色をしています。枝豆と大豆はもともと同じもので、まだ色が青いうちに収穫されたものを枝豆、完熟して茶色くなってから収穫されたものを大豆と呼んでいます。

しかし、近年は枝豆として食べるのに適した枝豆専用の品種と、大豆としての利用に適した大豆専用の品種に分かれていることがほとんどで、目的に応じて使い分けられています。植物分類上は同じ「マメ科ダイズ属」に属する枝豆と大豆ですが、タンパク質の含有量としては、生の大豆は一般的に枝豆よりも高いタンパク質含有量を持っているように栄養価としての考え方では分かれています。

その証拠に、大豆は豆類として分類されていますが、枝豆は野菜類として分類されています。それでは枝豆のタンパク質について確認していきましょう。

 

枝豆のタンパク質量の比較

枝豆: 約10g

ほうれん草: 約2.9g

ケール: 約2.8g

ブロッコリー: 約2.8g

アスパラガス: 約2.2g

アボカド: 約2g

キノコ(しいたけ): 約3.2g

グリーンピース: 約5g

カリフラワー: 約1.9g

キャベツ: 約1.3g

上記は一般的な野菜の100g当たりのタンパク質量の数値ですが、野菜の品種や成熟度、調理方法などによっては変化してしまいます。また、他の野菜にもタンパク質が含まれていますが、一般的には上記の野菜がタンパク質の量が多いとされているため、枝豆はかなりタンパク質が豊富な野菜と言えることがわかります。

 

枝豆の旬はいつ?調達場所は?

枝豆の日本での旬の時期は、主に夏から初秋にかけてです。一般的に6月下旬から9月頃までが枝豆の旬のシーズンとされています。

夏には枝豆が豊富に収穫され、ビールなどのおつまみとも提供されることから夏の風物詩ともなっています。特に7月から8月にかけて、枝豆が市場やスーパーマーケットでよく見かけられます。この時期には新鮮で味わい豊かな枝豆が入手しやすくなります。

そして、枝豆生産量の日本一は群馬県です。生産シェアは9.4%となっていて、生産量1位群馬県(9.4%)、2位千葉県(9.3%)、3位山形県(9.1%)上位の3県で国内生産量の約28%を生産しています。また、関東、東北、北海道で全体の約70%が生産されるくらい関東以北に集中しています。

枝豆で最も有名と言われているのは千葉県の最北端、野田市です。野田市は、全国でも有数の枝豆出荷量を誇り出荷量全国一位となることもあります。枝豆は収穫してからすぐに味が落ちていくため、収穫したその日のうちに都内の市場で取引される野田産の枝豆は非常に評価が高く、野田市を代表するブランド農産物となっています。

一般的な枝豆以外に、丹波地方特産の黒豆「丹波黒豆枝豆」や、山形県特産の「だだちゃ豆」などの種類があります。黒豆枝豆は京都の丹波地方の特産品でおせち料理にも重宝されることで有名ですね。だだちゃ豆は山形県の特産品として知られており、山形県鶴岡市と新潟県黒崎町で主に栽培されています。気軽に食べられている枝豆にも各産地でブランド野菜として進化しているものがたくさんあります。

 

今回はタンパク質が豊富な野菜として枝豆をご紹介しました。健康を意識したメニュー提案をされている飲食店が非常に増えていますので、ぜひこのような視点も活用して野菜を調達していただくヒントになればと思います。弊社アジアインタートレードでは、全国100以上の卸値を検索して比較することで、価格が安く、より店舗に近い卸先からの配送することが可能になりますので、新鮮な野菜が手に入ります。低価格と新鮮を両立した食材を仕入れるお手伝いを行っており、お役に立てる情報があるかと思いますのでぜひご覧いただければ幸いです。