近頃、ニュースなどで植物工場野菜という言葉を見かけることが増えてきたのではないでしょうか?続いている物価高の影響で、より効率的に安全に野菜を生産しようと努力されている企業の注目が高まっています。中でも、ベジタスという京都の植物工場野菜の企業様が先日は累計販売数が1億食突破したということでニュースで話題となっていました。今回は植物工場野菜についてご紹介しています。
植物工場野菜とは?
「工場」という言葉が入ることで、なんだか気持ち悪い…。美味しくなさそう…。などといったイメージがある方もいらっしゃるかもしれませんが、非常に安心安全な生産環境や1年を通して安定供給できることを実現に向けている栽培方法となります。
生産方法は、太陽光を使わず人工光源だけを利用する「完全制御型」と、基本的には太陽光を利用して補助的に人口光源を利用する「太陽光利用型」の2種類に大別されます。完全制御型の植物工場は、ビルの中などの閉鎖された空間で、土を使わず培養液による水耕栽培を、LED照明などの人工光源や空調などで環境管理しながらおこなう施設です。一方、太陽光利用型の植物工場は、温室などで太陽光の利用を基本とし、合わせて温度管理や人工光源による補光などをおこなう施太陽光の代わりに光源をLED、土の代わりに培養液を循環させて、温度や湿度をすべてIT管理した中で野菜を育てることで生育されています。
家電や車を造るような環境下に似ているので工場と呼ばれていますが、野菜を大量生産すれば、安定した供給量でコストを抑えて農薬の心配もなく安心安全に栽培できるという仕組みです。
近年では異常気象や害虫、雑菌による病気や、異物混入などに気をつけている外食産業は非常に多いため、活用される場面はよくあります。特に、形や品質をコントロールできるので、例えば葉っぱがちょうどサンドイッチの大きさになった状態で収穫ということも可能なため、レタスなどの葉物野菜で活用されていることを見かけます。
ベジタスとは?
ベジタスは、京都の企業様で室内栽培によって生産しているリーフレタスのブランドです。フリルレタス、フリンジレタス、プリーツレタスと食感の異なる3種のラインアップで展開しており、全国の約 5,000 の小売店や外食・中食の事業者様に向けて活躍されている企業様です。2008年から植物工場野菜の取り組みをされており、複数の特許を取得した独自の水耕栽培方法を用いて農林水産省の安全基準だけでなく、国際基準「GLOBALG.A.P.」を満たすことも成功されています。また、全品種において、β-カロテンの含有量が緑黄色野菜の基準を満たしており、一般的な玉レタスと比べて5倍以上ということで、現在注目されています。
日本だけでなく、世界も視野に入れて新鮮な美味しい野菜作りに取組されています。
植物工場野菜のメリットデメリット
メリットについては、安心安全・栽培環境を選ばない・品種品質を管理できるといったことが挙げられます。たとえ、寒冷地や酷暑地でも屋内で作ることが多いため、ほぼ無農薬でも害虫の影響を受けず、農薬の危険性がほとんどありませんので非常に嬉しいですね。品質管理が徹底できるので、栄養価や大きさもそろえることができやすいことも、出荷されずロスになってしまう野菜が減るので食品ロスの観点からも非常に良い点かと思います。
デメリットについては、コスト・認知が挙げられます。冒頭でもご紹介しましたように「植物工場」という言葉に戸惑う方はまだまだ多いかと思います。そして、本当に美味しいの?栄養はあるの?といった先入観もあるかと思います。むしろ露地栽培の野菜よりもその点についてはご紹介しましたように優れていることも多いですが、コスト面については様々な設備を導入するため、特売の野菜などと競合していくにはまだまだ時間がかかっています。ぜひ、ベジタスのように活躍していくものを応援したいですね。
あまり知られていない工場野菜についてご紹介しました。品質や供給の安定のために主に飲食業界で活用されているのがメリットをご覧になっておわかりいただけたのではないでしょうか?
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