2022年11月アボカドの旬は冬!意外と知られていない国内産アボカド産地

アボカドは森のバターと呼ばれるほどのまろやかな食感と栄養価が人気です。輸入品が多く市場に出回っているので、年中調達できるアボカドですが、国内でも生産されているのでしょうか?またその旬はいつなのでしょうか?今回は意外と知られていない国内産のアボカドについてご紹介しています。

 

アボカドの国内産地は?

アボカド生産量の日本一は和歌山県で約70%を生産しています。次いで愛媛県が約15%の生産になりますので、3位の鹿児島県を合わせると以上の3県でほぼ全ての日本での生産を賄っている状況です。

アボカドは中央アメリカ原産で熱帯果樹に分類されます。生育適温は15~33℃で、暖かい気候で育てられやすい植物です。寒い地域で育てるのにあまり向いていませんので、日本では主に温暖な西日本で栽培されています。

 

アボカドの旬は?

日本で販売されているアボカドのほとんどを占めるメキシコ産はほぼ通年輸入されているため、先ほども述べましたが年中調達できるので旬はないような状態です。

一般的には、ニュージーランド産が9月~12月頃、国内産アボカドが10~2月頃などに出回ることを考えると、10~1月頃の秋から冬が旬の季節で只今、国内産のアボカドは旬真っ盛りということになります。

しかしながら、スーパーなどで調達できるアボカドは99%が外国産となっているので国内産のアボカドは大変貴重とも言えます。

 

国内産のアボカドと外国産アボカドのちがいは?

輸入されたアボカドの多くは「ハス種」という品種です。見た目が黒っぽく、皮が厚くて固いため輸送に向いているのが特徴です。スーパーに並んでいるアボカドはほとんどがハス種です。

一方、国産アボカドは「ベーコン種」という品種がよく使われます。アボカドは冬の寒さに弱いのですが、ベーコン種はハス種に比べて耐寒性があるので、日本でも比較的栽培しやすい品種です。

見た目は緑色で、皮がうすいため保存しにくく傷つきやすいのが特徴です。味に関してはハス種よりも優れているといわれていて、食味の良さと希少性から国産アボカドは非常に価値が高いといえます。

 

ベーコン種は油分の多さ、トロッとした食感、アボカド特有のえぐみや苦味が少ない非常にクリーミーで濃厚な味わいを楽しめるので、日本人にとって最も馴染みがあるアボカドの品種「ハス種」以上に濃厚で食べやすい味をしているので、日本人の口にも合っていえ、飲食店の中ではわざわざ拘って国内産のアボカドを調達しているお店もあるくらいです。

 

アボカドの栄養面での魅力

アボカドは現在色んな飲食店ので見かけるようになっていますが、その1番の魅力ともいえるのが栄養価が高いといわれることです。皮膚の新陳代謝を高めてシミやそばかすを防止してくれるビタミンEや、皮膚や粘膜の正常保持効果があるビタミンA、免疫力アップや、コラーゲンの生成を促進してくれるビタミンCなどが豊富に含まれています。これらの成分を取るとアンチエイジング効果も期待できます。

また、コエンザイムQ10は生活習慣病予防や美肌効果があり、カルシウムやリンには骨を強くする働きがあります。さらにグルタチオンという成分には解毒を促進させて肝臓を助ける働きがあるので、飲酒・喫煙で疲れた肝臓を癒す力も。また、アボカドに含まれるビタミンEの抗酸化作用はがんの予防、プロトカテク酸にはがん細胞の増殖を抑制する効果があるといわれています。

以上のように、健康増進効果が期待できるほか、美容にも良いので女性に人気の食べ物であることがよくわかるかと思います。

さらに、アボカドは脂肪分が多いですが、リノール酸やオレイン酸、リノレン酸といった不飽和脂肪酸が含まれています。これには悪玉コレステロールを抑える働きがあるので、むしろ体にとっていい働きが期待できるでしょう。コレステロールの吸収を抑えられると血液がサラサラになり、動脈硬化の予防につながります。アボカドを一つ食べるだけで、これだけ多くの栄養素を摂取することができるのです。

 

今回は国内でも拘って生産されている産地があるアボカドについてご紹介しました。アボカドの調達についてご興味がある方は、ぜひ弊社アジアインタートレードもご活用ください。全国100以上の卸値を検索して比較することで、価格が安く、より店舗に近い卸先からの配送することが可能で、新鮮な野菜が手に入ります。低価格と新鮮を両立した食材を仕入れるお手伝いを行っておりますので、お役に立てる情報があるかと思います。ぜひご覧いただければ幸いです。