ぎんなんと言えば、茶碗蒸しに入っていたり揚げたり、おつまみにしたり秋の味覚としてこれから楽しめる時期が到来しています。ぎんなんが生育しているイチョウの木にはオスとメスがあるのはご存知でしょうか?今回は旬が始まるぎんなんについてご紹介しています。
ぎんなんの歴史、旬の時期は?
ぎんなんは古くから食用として親しまれていて、遡るとイチョウの木の原産の中国から食べられています。日本には古い時代に中国から仏教と共に朝鮮半島を経て渡来し、神社、仏閣などに多く植えられました。
イチョウの木は落葉高木で雌雄異株、4月に若葉と同時に花が咲き、花粉が風に乗って雌花につく、雌花についた花粉は秋に精子を出し、雌花の中で受精するのでオスとメスがあります。
そして、イチョウの木が精子を持つ事が発見されたのは、まだ約100年前のことで、中国、台湾と日本にしか見られないといわれています。
ぎんなんの旬は9月頃から採れ始め、11月半ば位までが収穫期になります。主な産地は愛知県で、全国の20%以上を出荷しているシェアがあります。
ぎんなんの生産地
ぎんなん生産量の日本一は愛知県で、全国シェアは24%。生産量1位の愛知県、2位の大分県、3位福岡県の3県あわせて、国内生産量の約52%を生産しています。
ぎんなんが実るイチョウは、街路樹として至る所で見かけることができるのですが、なぜ愛知県で盛んなのでしょうか?
特に愛知県の稲沢市(祖父江)一帯で古くから栽培されていて、ぎんなん生産の中心となっていますが、その由来は、イチョウは燃えにくいため防災用に、また、伊吹おろしから屋根を守る防風のために江戸時代に神社、仏閣、屋敷まわりに植えられてたことが由来です。
稲沢市内には樹齢100年を超える大木があちこちにあり、晩秋となると黄金色に染まるほど盛んにイチョウの木があり、収穫されています。祖父江ぎんなんは、大粒でもっちりとした食感が特徴で、東京の一流料亭でも高い評価を得ています。
ぎんなんの栄養、中毒について
ぎんなんは食用部分は殻の中の胚乳部分ででんぷんやカロテン、ビタミンB1、ビタミンC、各種ミネラルが含まれています。
●でんぷん:エネルギー源
●カロテン:美肌効果、視力を良好にする、生活習慣病予防
●ビタミンB1:疲労回復、精神安定、美肌効果
●ビタミンC:疲労回復、美肌効果、ストレスの緩和
●ミネラル:骨や歯を作る
などといった効果があります。滋養強壮、強精効果のほか膀胱や肺をあたためる働きがあり、頻尿や夜尿症の改善、ぜんそくの治療、せき止め、たん切りなどに効果があるといわれています。中国では、昔からスタミナ食や薬用としても活用されていますので、上手にメニューに取り入れたいところですが、中毒については注意が必要となります。
ぎんなんは食べ過ぎると中毒による症状が報告されていて、主に嘔吐と痙攣です。中毒量は子供で7個~、大人では40個~が目安量となっていますが、健康状態や個人差もありますので食べ過ぎには注意していきましょう。
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