2022年9月物価上昇第2弾が来る?9月に値上げしていない安い野菜とは?

今年は原油高から始まって色んなものが値上がりしました。秋からは加熱式タバコも値上げの検討、各食品メーカーもさらなる値上げを検討しているとニュース報道が出ています。野菜については、農林水産省から最新のレポートが出ていますが、葉物野菜は概ね平年より安いが、それ以外は高温だったこともあり若干高く推移しているものが増えていると報告されていました。今回は9月に調達できる野菜の価格動向を紹介をしています。

 

だいこん

主に冬のが旬の野菜ですが、北海道と青森産の大根については5月~11月が主産となっているため現在は出荷が盛んで旬とも言える時期となっています。しかし、8月の降雨等の影響により生育や品質に影響が出ているため、9月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込みと報告されています。9月、だいこんは通常より高く推移しています。

生鮮だいこんは、現在中国からの輸入も盛んとなっており、特に加工されている冷凍だいこんは、中国から主に業務用のだいこんおろし用として輸入されています。また、乾燥だいこんについても、主に中国から切り干しだいこんの原料として、輸入されているため、業務用野菜卸等を活用していただければ、国産・輸入・加工品問わず調達の幅が広がるかと思います。

 

にんじん

6月は、千葉産、埼玉産などの入荷量が伸びなかったことから、価格を上回りました。7月は、青森産の生育は順調ですが、北海道産が生育初期の低温寡日照の影響で生育が遅れていることから需要以上の市場入荷量とはならず、価格は平年並みの見込みです。現在の時期はほぼ9割近くを北海道が主産地として出荷しているため、8月上中旬の降雨の影響により生育や品質に影響が出ているため、9月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は通常よりも高く推移しています。

春夏にんじんの4月~5月は徳島県、秋にんじんの8月~10月は北海道が主産地となっているのが通例です。月ごとの差は比較的小さいが、冬ものが入荷する11月以降価格が上昇し、春ものの入荷が始まる4月が最も高値となり、その後10月にかけて値を下げていく傾向にありますので、本年はにんじんの価格が高く推移したままにならないか調達には注意が必要です。

対策としては、業務用野菜卸での形が不揃いなにんじんを安価で調達するなどが活用できます。

 

トマト

7⽉は、北海道産、栃⽊産などが⽣育中期の低温や、その後の⾼温⼲ばつなどの影響で徐々に⼊荷量が減少してきたことから、当初平年を下回っていた価格は⽉末に向かって上回りました。8⽉は、北海道産や福島などの東北産が安定した市場⼊荷量となりますが、8月上中旬の降雨等の影響により生育が遅延傾向にあるため、9月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年より高くなる推移となっています。

 

葉物野菜は比較的安い

はくさい、キャベツ、レタス(9月前半)は、安値傾向となる見込みです。3点とも生育が良好であり、潤沢な出荷が見込まれるため、9月の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回って推移する見込みです。またその他、きゅうり、なす、ばれいしょ、ピーマン、さといも、玉ねぎなどについては平年なみとなっています。一時高騰していた玉ねぎの価格が落ち着くことは非常に嬉しいニュースです。

価格が高騰した野菜の対策としては…

●食材ロスを減らす

●規格外野菜を用いる

●加工野菜などで代用する

●代替メニューを取り入れる

 

調達の許容範囲を超えた価格となった場合は、以上のような対策を考慮しながらメニューを工面して値上げを乗り切っていきましょう。弊社「アジアインタートレード」では全国100以上の卸値を検索して比較することで、価格が安く、より店舗に近い卸先からの配送できる調達先を探す仕組みを使って飲食店の方々のお手伝いをしております。ご活用いただけるサービスもあるかと思いますので一度ご覧いただければ幸いです。