2022年8月野菜の選び方は小さいほうが美味しい?

現代の私たちは生まれたときからスーパーに並んでいるきれいに形の揃った野菜を見て育った方が多いと思います。ですから、土がついていたり、曲がった野菜や、見慣れた野菜より大きさが小さいものなどは目にすることが少ないのではないでしょうか?農家さんでの野菜の収穫の現場を見ると色形がきれいな野菜だけを寄り分けて出荷していることがわかります。今回は本来の野菜の生育のご紹介と小さかったり不揃いの野菜のメリットについてご紹介しています。

 

昔ながらの野菜とのちがい

・大きさ、形

例えば、にんじんやきゅうりなどは色が濃くてツヤがあり、大きくて形がまっすぐな物が美味しそうなイメージがついていませんか?それは品種改良や現代の優秀な肥料といった技術革新によって産まれた現代の野菜です。

・葉脈、芯の形

葉脈や芯の形は左右対称、同心円になるものが自然に育った野菜では多いです。なぜかと言うと、野生に近い自然環境で育った野菜は得られる養分が非常に貴重になります。貴重な養分を十分行き渡らせるように葉脈や芯が左右対称になっていくのです。

・枯れやすい

山など自然の環境の中で腐っている植物を見ることはありますでしょうか?どちらかというと枯れていることがほとんどかと思います。これが大きな理由となっていますが、現代の野菜は見栄えよく大きくするために、水分量が多く含まれていると考えられます。これによって枯れるのではなく、腐ってしまうと考えられています。

以上のことを考えますと、最近話題になり始めている規格外野菜や有機野菜などの良さはこのような理由から見た目よりも味、栄養価を重視して選ばれて来ているのではないかと感じます。それでは有機野菜についても紹介していきましょう。

 

有機野菜とは?

有機JASマークを貼って表示して販売することができるものが有機野菜です。ちなみに有機野菜とオーガニック野菜は英語に言い換えただけなので同じになります。有機野菜JASマークとは、農林水産省で定められた条件を満たした規格の野菜にしか表示することができません。有機JAS規格の条件は農業の自然循環機能の維持増進を図る、つまり自然に優しい栽培方法の野菜ということです。

<有機JASマーク基準>

①たい肥等で土作りを行い、種まき又は植え付けの前2年以上、禁止された農薬や化学肥料を使用しない

②土壌性質に由来する農地の生産力を発揮させる

③農業生産に由来する環境への負荷をできる限り軽減

④遺伝子組み換え技術を使用しない

<有機野菜のメリット>

安全なだけでなく、一般の野菜よりも栄養価が高いという研究結果が世界中の研究機関で発表されています。ビタミンが豊富で、さらに生でも食べても旨味や甘味を感じられるほどの美味しさもメリットです。

<有機野菜のデメリット>

ずばり、価格が高いことです。野菜を安心安全に育てる分だけ害虫の駆除にも手間がかかり、成長も時間をかけていますので生産コストが上がってしまうからです。一般的な野菜は味や栄養を失う代わりに、効率化を重視して均一な形や成長の速さを求めます。このようにして価格は有機野菜のほうが高くなります。そのため、一部のスーパーの特設コーナーだったり、専門的な飲食店でしか取り扱っていないことが今までは多い状況でした。

 

野菜は均一な色形のものだけでなく、不揃いや小さい野菜にも価値があるとご理解いただけましたでしょうか?味や栄養面で大きくメリットを感じるので有機野菜を入手したいという方は、弊社「アジアインタートレード」ではそのようなニーズをお手伝いするために、美味しい有機野菜を安価で入手できる規格外有機野菜の取組を行っています。有機野菜に少し興味が湧いてきたという方にもチャレンジしていただきやすい取組になっておりますので、ぜひご覧いただければ幸いです。