2022年7月物価上昇時に必見!野菜の値段の決め方・変わり方

2022年は毎月のように物価が上がっていく悩みを感じますね。主婦の方々を始め、飲食店を経営されている方々にとって野菜を調達するたびに慎重になっている重要な問題かと思います。ここ数年は特に、毎年夏場になると気候の影響で野菜が高くなることも増えています。今回は、野菜を調達するときに知っておくと役立つ、野菜の値段の決め方変わり方についてご紹介しています。

 

野菜の値段の決め方

 農家さんにあたる生産者が作った野菜の多くは、まず中央卸市場に運ばれます。中央卸売市場とは、各都道府県の地方公共団体が農林水産大臣の認可を受けて開設した卸売市場のことです。野菜は基本的には、卸売市場を通して流通されているので、取引される値段で食材の価格は中央卸売入場で決まります。 農家さんが中央卸売市場を通さずに、直接お店や消費者、またはインターネットを活用して販売することもありますが、今回については主流の市場の流通である、中央卸売市場の値段の決め方となっている「せり」「入札」「相対」の三つについてご紹介致します。

 

せり

中央卸売市場に届いた時点では、野菜はまだ値段は決まっていません。卸売業者の「せり人」が卸売場で、仲卸業者や売買参加者に競争で値段を付けさせて、最も高い値段を付けた人に売る取引方法ですが、この時点で野菜の価格が決まります。中央卸売市場では、野菜だけでなく肉、魚、果物、花などが集まってきて同様に卸売市場で値段が決められています。多くの市場で水産物は午前4時から、青果物は午前5時から、食肉は午前10時30分から行われています。

 

入札

仲卸業者などの参加者が紙に値段を記入して卸売業者に渡し、1番高い値段を書いた人がその品物野菜を買うことができる取引の方法です。

 

相対

卸売業者と買い手が値段と数量で交渉の上、販売する方法です。せりや入札と異なり、1対1で値段の交渉をします。

 

野菜の値段の変わり方

野菜の値段が変わる要因として一番大きいのが天候です。天候によって野菜の値段が高騰したり、下落したりしてしまいます。天気条件がよくてたくさん野菜が市場に入荷した時には野菜が安く、逆に入荷が少ない時には、野菜の量よりも、買いたい人が多いので、野菜の値段が高くなります。

例えば、現在で言いますと玉ねぎの価格は比較的高くなっています。原因は、日本の60%以上の生産シェアがある北海道が干ばつのため生育状況が良くないとからです。以上のように一般的に需要の高い玉ねぎのような野菜については、なぜ野菜の価格が変化するのがわかっていると事前に対策を立てることができます。

また、需要によっても野菜の値段は変わります。例えば、新型コロナウイルスでの外出自粛時にはキャベツやレタスなどの葉物野菜の価格が若干値上がりしたことがあります。農林水産省による食品価格動向調査で、外出自粛で家庭の野菜需要が高まったことが挙げられていて、世の中の消費、需要の変化でも野菜の価格が変わることがあります。

 

今回は現在、野菜の価格の決め方、変わり方をご紹介致しました。農林水産省のページにも野菜価格の見通しが掲載されているので、こまめにチェックしてみはいかがでしょうか。

弊社「アジアインタートレード」でも野菜の取組を行っております。全国100以上の野菜卸から一度に仕入れ価格を比較して新鮮な国産野菜を配送することができます。全国の卸売市場を対象としていますので、お近くの市場からお目当ての野菜を最適価格で仕入れ、配送を受けることを可能にしました。お役に立てるかと思いますので一度ご覧いただければ幸いです。