2022年7月大きさ8倍!ジャンボニンニクって知ってる?

にんにくの収穫は6月~7月なのですが、旬はというと少し後になります。私たちがスーパーなどで見かけるにんにくは乾燥させている為、一般的に販売されている物は収穫されてから1ヶ月程乾燥して、その後出荷されている物が多いため、まさに今くらいの時期から市場にたくさん出回るという意味では旬真っ盛りになっています。今回はそんなにんにくの中でも話題となっているジャンボニンニクについてご紹介致します。

 

ジャンボニンニクとは?

ジャンボニンニクは厳密に言えばにんにくとは別の品種で、リーキという西洋ネギの一種です。にんにくもネギ科ネギ属の植物の鱗茎ですので、見た目はほぼにんにくと同じで、にんにくをそのまま大きくしたものに見えるためジャンボニンニクと呼ばれてはいます。その大きさは房の状態で200g位の物から大きい物だと800g程になるものもあります。通常のにんにくは1つ80g程度と言われていますので、まさに大きさ重さともに8倍に匹敵し、ジャンボニンニクの1片は通常にんにくの1個よりも大きいというサイズ感になります。

ジャンボニンニクは別名エレファントガーリックとも呼ばれ、収穫は6月ごろから始まり、店頭には7〜9月くらいまで流通する夏の野菜となっています。もともとは地中海東部に自生していた野生種が植民地時代にアメリカに持ち込まれ、栽培が始まりました。日本では主に九州を中心とした西日本で、各地域特有のジャンボニンニクを栽培しています。長崎県佐世保市、福岡県遠賀郡水巻町、鹿児島県の大隅半島、兵庫県南あわじ市、滋賀県長浜市といった地域では特産品として積極的に栽培されています。

また、ジャンボニンニクはにんにく特有の臭いはとても弱く、無臭にんにくとしても人気があります。味やにおいはかなりマイルド。西洋ねぎリーキの仲間ということで、にんにくに玉ねぎの甘みを足したような風味が魅力です。にんにく特有のにおいが控えめなので、においを気にせずスタミナメニューを提案できるという点では飲食店にとって魅力的な要素かと思います。

 

ジャンボニンニクの栄養価

●アリシン

にんにくの1番の魅力でもあるの滋養強壮は、アリシンというが関係しています。また、1番の特徴でもあるにおいもアリシンが関係しています。アリシンは疲労回復に優れたビタミンB1の吸収を手助けして、滋養強壮効果が期待できます。また、アリシンは免疫力の向上や、がんの予防効果につながるといわれています。ジャンボニンニクは通常のにんにくよりもねぎに近いため、アリシンが少なく、独特のにおいがほどんどありません。

●サポニン

サポニンは通常のにんにくにはあまり含まれておらず、苦みやえぐみの元である有機化合物です。中性脂肪やコレステロールなどの酸化を防ぎ、肝臓の機能を守ったりコレステロールを下げたりするといわれています。血小板が固まるのを防いで、血流を改善することにより冷えの予防にも期待できます。また免疫細胞であるナチュラルキラー細胞を活性化させて、免疫力を向上させる効果が期待されています。

●イヌリン

イヌリンは多糖類の一種であり糖質の吸収を抑制する働きがあります。また善玉菌の栄養となり菌の働きを活性化させるため腸内環境を良好に整えたり、インスリンの感受性を向上させて血糖値の急上昇を抑えたりする効果が期待されています。

●ビタミンB

ビタミンBは、エネルギー代謝をサポートするはたらきがあります。ほかにもタンパク質の分解を手助けするため、ダイエットや筋トレでプロテインなどをとっている方ほど、ビタミンB6も一緒にとりたい栄養素です。ビタミンB6が不足すると、痙攣やむくみ、湿疹や口内炎などの健康被害が起きるリスクがたかまります。

●βカロテン

芽の部分には、多くのカロテンが含まれています。カロテンはニンジンやとうがらしなどの赤色の色素で、摂取すると体内でビタミンAに変化する性質をもっています。皮膚や粘膜の健康維持に役立つ効果が期待されていますので、滋養強壮、美容に良い野菜と言えますね。

その他、葉酸やリンといった体を作るための栄養価が高い野菜のためスタミナをつけたい夏にぴったりの野菜で、見た目のインパクトもバッチリですので、メニュー提案として取り入れてみるのはいかがでしょうか。

 

今回は現在、旬のにんにくの中でも貴重なジャンボニンニクについてご紹介致しました。弊社「アジアインタートレード」でも取組を行っております。全国100以上の野菜卸から一度に仕入れ価格を比較して新鮮な国産野菜を配送することができます。全国の卸売市場を対象としていますので、お近くの市場からお目当ての野菜を最適価格で仕入れ、配送を受けることを可能にしました。お役に立てるかと思いますので一度ご覧いただければ幸いです。