夏野菜の代表なすの産地リレーとは?

なすの旬は夏のイメージが強い方は多いのではないでしょうか。今ではなすは年中スーパーで調達することができますが、実際、これから迎える7月~8月にかけてが出荷が多いため旬とされることは多くあります。しかし、「秋なすは嫁に食わすな」ということわざもあります。いったいなすを美味しく、安く調達するためにはどの時期が最適になるのか?今回はご紹介しています。

 

なすの旬について

先ほどもご紹介しましたように、現在なすは年間を通して生産・出荷されていますが、大きく2つに分類されており、「産地リレー」というものが活用されています。冬から春にかけて出回るものは「冬春なす」夏から秋にかけて出回るものは「夏秋なす」と呼ばれています。

冬から春にかけての冬春なすは九州・四国地方でハウス栽培されているものが主流となります。九州・四国地方では気候が暖かいことから年間を通して栽培されていますが、関東へは冬から春にかけて多く出回ります。夏の時期は関東への出荷はほとんどありませんが、関東・東北地方が減ってくる10月頃から「夏秋なす」として再び出荷され始め、冬頃から春頃のピークに向けて、「冬春なす」が出回ります。

夏から秋にかけては関東・東北地方でハウス露地栽培されているものが主流となります。茄子は昼夜の温度差が大きくなる夏の終わり頃から実が締まって美味しさが凝縮すると言われており、なすの枝を剪定する作業をすることで所謂「秋なす」の生産・出荷に特化している地域もあります。このように日本には四季があったり、地域によって寒暖の差があることを上手に活用して市場に流通させていく「産地リレー」の仕組みがなすにはよく使われています。

 

なすの生産地ランキング

最も多いのは1位高知県産でシェア全体の約44%を占めています。2位群馬県産(約20%)、栃木県産(約15%)となっています。この3県で市場の80%近くを占めていますね。また、先ほど産地リレーとしてご紹介しましたように高知県では年間通して生産していますが、群馬県、栃木県での生産されたなすが流通しにくい10月以降の夏秋なすとして出荷することで高知県はその他のエリアよりもシェア拡大に成功しているのが理由の1つです。

多くの産地で生産されているのは「長なす」で、旬の時期は先述の通り初夏から秋にかけてです。その他にも、丸い形が特徴で、京都の賀茂なすに代表される「丸なす」や、ヘタが緑色でずっしりと実が詰まった「米なす」の旬も夏です。なすにも色んな種類がありますが夏が旬となっているなすが多いためこれから安く、美味しく旬で調達することができるタイミングとなります。

 

なすの栄養について

「秋なすは嫁に食わすな」ということわざがあるので美味しさ、栄養が方法なのかと思われがちですが意味は、秋なすは美味しいのですが食べ過ぎると、毒性のアルカロイドを含有し、健康を害する恐れもあるので、大切な嫁に食べさせてはならない。 また、体を冷やす食べ物に分類されるので元気な子供を生んでほしい嫁に茄子を食べさせすぎて、体を壊してはいけない。このような意味を込めてことわざとされていると言われています。それでは、その栄養価についても確認していきましょう。

なすにはカリウム、葉酸、ポリフェノールなどの栄養素が含まれます。カリウムは余分な塩分を身体から排出してくれる働きがあります。むくみや高血圧を防ぐ効果が期待できます。葉酸は赤血球が作られるのに欠かせない栄養素です。また細胞が分裂する際にも必要とされ、妊娠中に欠かせない栄養素でとして人気があります。最後に、皮に含まれるアントシアニンというポリフェノールは、抗酸化作用があり、免疫力の維持や老化防止に役立つ働きがあります。春~夏の強い紫外線を受けて育った野菜なので紫外線にも強い栄養素を含んでいます。

 

今回は旬が近づいているなすをご紹介しました。なすの産地リレーを活用するためには常に野菜の需要と供給を管理している卸売市場が優れています。弊社「アジアインタートレード」では、この産地リレーの仕組みを活用するために、全国100以上の野菜卸から一度に仕入れ価格を比較して新鮮な国産野菜を配送することができます。全国の卸売市場を対象としていますので、お近くの市場からお目当ての野菜を最適価格で仕入れ、配送を受けることを可能にしました。今回ご紹介しました旬の夏野菜としてなすを調達したいというお声に答えるためにお役に立てるかと思いますのでぜひ一度ご覧いただければ幸いです。