6月に旬が開始!オクラの生産地や種類とは?

オクラは独特のネバネバ食感がおいしくて栄養価も高いイメージですよね。5月病や夏バテの時期になるとオクラを使った料理は人気のメニューとなります。最近は冷凍のオクラも品質が高かったり、年中手に入るようになった野菜ですが、オクラの旬の時期はいつごろなのか知っていますか?今回はオクラの旬や産地、オクラの種類などをご紹介しています。身近な野菜なだけにさらに一歩知識をつけることにお役に立てればうれしいです。

 

オクラの旬

オクラの露地栽培の旬の時期は6月〜9月で最も市場に出回っているのは7月~8月の夏の時期です。露地栽培はハウスなどの施設を使わず、屋外の畑で栽培する方法です。 露地栽培はその野菜が本来育つ時期に合わせ、自然に近い状態で栽培するため、旬の野菜を味わうことができますよ。

オクラはスーパー等で年中通して調達できると思いますが、輸入されたものやハウス栽培のものも増えています。オクラは元々はこれからが旬となる夏野菜なので、旬である夏の時期に食べた方が生育も良く美味しくて栄養価もばっちりです。寒さに弱い野菜なので、日本では一年草となっていますが、暑い熱帯気候のもとでは多年草となります。主な産地は鹿児島や高知県で、主に温かい地方で作られています。

 

オクラの産地

オクラの生産量の日本一は鹿児島県で、全国シェアは41.6%です。生産量1位の鹿児島県(41.6%)、2位の高知県(16.1%)、3位沖縄県(11.3%)の3県あわせて、国内生産量の約69%を生産して賄っています。

生産量1位の鹿児島県では、オクラは2つのルートで戦後に導入されています。1つは、仮屋集落の船員が南洋のスマトラ島で酒のおかずに出されたものを昭和21年ごろ持ち帰り栽培していたルートです。もう1つは、鹿児島県立農事試験場の研究員が、昭和21年に南方からコーヒーの原料として導入したものを、当時練習生だった永吉集落の人が持ち帰り栽培していたルートです。この両者が昭和25年ごろに話し合いをし、種子交換や交雑により改良され、さらに人伝えに広まり、徐々に出荷量が増えていきました。

このようにみるとオクラはまだ日本では歴史の浅い野菜ということがわかりますね。

 

オクラの種類

オクラはあまり調達時に意識をされていないと思いますが、種類や品種があるのをご存知でしょうか?あまり品名は表記されることがないので初めて見る方も多いかもしれませんね。オクラの主な種類と品種についてもご紹介していきます。

●角オクラ

角オクラは、最も一般的に見られるオクラです。輪切りにしたときの切り口の断面が五角形で、種類によって六角形や八角形の場合もあります。「アーリーファイブ」「平城グリーン」「ダビデの星」「ベターファイブ」といった品種として名前がついているものもあります。

●島オクラ

島オクラは沖縄県や鹿児島県の島しょ地域で栽培されてきた在来種で、現在も主な産地は沖縄県や鹿児島県です。現在ではこうした産地でも「ブルースカイ」などの五角オクラが主流となり、在来種の島オクラは減ってきているようです。サヤに角がなく丸いことから丸オクラとも呼ばれています。

●赤オクラ

赤オクラは、含まれているアントシアニンの影響で見た目が赤い色をしているオクラです。アントシアニンは赤いバラやリンゴ、ブルーベリーにも含まれている色素で、赤オクラには眼精疲労の回復や老眼の予防なども期待できるということで栄養価が高いオクラです。「ベニー」「レッドサン」「島の恋」といった品種がありますが、なかなかスーパーで見かけることはないと思います。

●ミニオクラ

ミニオクラとは通常のオクラを若採りしたもので、大きさは2~3㎝程度です。その名の通り小さいオクラのことで、やわらかいのが特徴ですが、オクラのガクの部分は固いので、調理する際は取り除くのが一般的なのに、ミニオクラの場合はガクまで食べることができます。ミニオクラもスーパーなどで見かけることは少なく、料理店などで業務用として使われることが多いです。

 

今回はオクラについてご紹介しました。スーパーで見かけることは少ないような赤オクラやミニオクラにもても業務用野菜卸を活用すれば調達できる可能性はグッと高まります。弊社「アジアインタートレード」では全国100以上の卸値を検索して比較することで、価格が安く、より店舗に近い卸先からの配送できる調達先を探す仕組みを使って飲食店の方々のお手伝いをしております。ご活用いただけるサービスもあるかと思いますので一度ご覧いただければ幸いです。