初夏の旬で美味しい時期に登場する花ズッキーニとは?

ラタトゥイユで有名なズッキーニの旬は5月末~9月までの夏に美味しい野菜となっています。実は、ズッキーニは形からきゅうりやなすの一種と思われることが多いですよね。同じウリ科であることは間違いありませんカボチャ属として分類されていてカボチャの仲間の野菜です。今回は、旬が近づいているズッキーニについてご紹介しています。

 

ズッキーニの産地

あまり日本で採れるイメージのないズッキーニですが、元々の原産地は北アメリカやメキシコになります。16世紀の頃、ヨーロッパで栽培が始まったと言われていますので500年以上の歴史がありますが、日本での栽培は1980年頃にアメリカから輸入されたものが最初だと言われています。

日本では宮崎県と長野県が代表的な生産地で、国内の生産全体の60%以上をこの2つの県で占めているデータとなっています。そして、宮崎県が先ほどご紹介したアメリカから輸入されてきた当時、日本でビニルハウスを使って本格的にズッキーニを栽培する事を初めて行ったのが宮崎県で現在も盛んに栽培されています。

全国1位の生産は長野県でシェアでは31.6%となっています。長野県は寒暖差が大きい地域のため、特に長野県産のズッキーニは甘みが素晴らしいと言われています。一般的には肉料理と合わせることで美味しさを発揮するズッキーニですが、長野県産のズッキーニは塩こしょうで味付けしただけでも非常に甘い魅力があります。

 

ズッキーニの色の特徴

ズッキーニは緑色で長細い形をしたものが最もよく見かけることができますが、黄色や丸型のズッキーニ、花が咲いている短い期間でしか収穫できない花ズッキーニがあります。

●緑色のズッキーニ

緑色のズッキーニの旬は6月~9月。日本で流通している一般的なズッキーニです。大きく育ち過ぎると食味が落ちるため、未熟なうちに収穫されています。

●黄色のズッキーニ

黄色いズッキーニは6月から10月が旬です。黄色のズッキーニは緑色のものに比べて皮が薄めでやわらかく、淡泊でクセのないのが特徴です。

●丸型ズッキーニ

丸ズッキーニの旬は6月から8月です。黄色や緑色、薄い緑色など色も多数あります。長細いズッキーニと同じように調理できます。

●花ズッキーニ

花ズッキーニの旬は5月下旬〜7月頃です。スーパーなどの店頭で見かけることはなかなかありませんが、果実が成長する前の未熟な状態で収穫した花付きの幼果のことです。花は生でも食べられますが、炒めたりする他に、花の部分にチーズや挽肉などの具材を詰めて油で揚げる調理方法が人気となっています。

 

花ズッキーニとは?

日本ではまだ珍しい野菜かもしれませんが、ヨーロッパでは普通のズッキーニと同じくらい一般的であり、昔からエディブルフラワーとして食べられている野菜です。

通常のズッキーニとのちがいは収穫時期が異なっていて、普通のズッキーニが開花の4~5日後に収穫するところ、花ズッキーニはさらに短い期間となり、花が開いている早朝の間に収穫されます。そのため、もともとズッキーニ自体も未成熟の状態で収穫するものですが、花ズッキーニはそれよりもさらに早採りが必要で大変に貴重なものになります。

花ズッキーニは収穫せずにそのまま成長させると、普通のズッキーニにないりますので、若採りという感じですね。花の部分にチーズや肉などの詰め物をして、揚げたり、焼いたり、蒸したりして食べられている見た目にもオシャレで華やかな野菜となります。

 

今回はこれから旬を迎えるズッキーニについてご紹介しました。弊社「アジアインタートレード」では全国100以上の卸値を検索して比較することで、価格が安く、より店舗に近い卸先からの配送できる調達先を探す仕組みを使って飲食店の方々のお手伝いをしております。ご活用いただけるサービスもあるかと思いますので一度ご覧いただければ幸いです。