5月のにんにくは美味しくてみずみずしい!採れる産地は?

にんにくは年中調達ができますが、旬は4月~7月の期間になっています。比較的暖かい地域は旬が早く、にんにくで有名な青森県など寒い地域になるほど旬は遅くなっていく傾向にあります。5月にはにんにくの取引量は343トンで、年間取引量の約10%が出回ると言われています。にんにくは中国が原産国であり日本の消費量のうち、約6割程度を占めていますが、やはり旬の時期に採れたての新鮮なにんにくの良さも知っていただければと思います。滋養強壮にもよく、食欲が沸く効果のあるにんにくについて今回はご紹介しています。

 

にんにくは生で食べられるの?

にんにくは、腐りにくく保存に向いている日持ちのする野菜といったイメージがあるかもしれませんが、にんにくの保存性に優れている理由は収穫後に乾燥を行っているためです。天日干しにした後、風通しの良い日陰ににんにくを吊るしておくことで、カビなどが発生せず、長く保存ができます。

そして、収穫してすぐの生のにんにくは、皮にたくさんの水分を含んでいます。この状態で保存していると、カビが発生しやすく保存に向いていません。保存性を高めるのなら、収穫後に乾燥する期間が必要なため、すぐに消費されていないのが一般的に流通しているにんにくです。

しかし、収穫後の新鮮なにんにくを生ですぐにを食べることもできます。乾燥させた時のにんにくとは比べ物にならないほど、みずみずしくてフレッシュな食味が楽しめます。生にんにくのおいしさは、シャキシャキとした歯応えが魅力でなかなかご家庭では味わうことができないので、メニュー提案に良いのではないでしょうか?生の場合は皮もやわらかいので食べることができますから、ホイル焼きにすると非常に風味が良いです。そのまま醤油漬けにすると食感を生かせますし、スライスをきゅうりや白菜の浅漬けに加えるとそのみずみずしさが効いてきます。

栄養面でもアリシン、ビタミンB1がより多く含まれているため、さらに抗酸化作用、免疫アップ効果が期待できます。

 

にんにくの採れる産地

にんにく生産量日本一の産地は青森県で、全国シェアは66.8%です(2019年)生産量1位の青森県、2位の北海道、3位香川県の3都道府県あわせて、国内生産量の約74%を生産しています。冒頭でもご紹介しましたが、流通しているにんにくの半分は中国からの輸入のものが多くなっています。

にんにく全国シェアの半分以上を占める青森県での栽培品種は気候に適した「福地ホワイト」という系統が生産されており、大玉で一片が大きく、身が引き締まって雪のような白さが特徴です。

品種の良さだけではなく、青森県ではにんにくの栽培に適した土づくり、高度な栽培技術やきめ細かい管理、さらには乾燥・貯蔵技術によって品質の良いにんにくを通年で出荷していることが、上位の秘訣となっています。

また、比較的暖かく旬が早いのが第3位の香川県のにんにくで、乾燥にんにく・生にんにくの両方が生産されています。海外産の安いにんにくがたくさん出回っているものの、食の安全が重視される現在においては、国内産のものが注目を集めており、香川県産のにんにくは以前に比べて人気が高まっています。香川県産のにんにくは、身がびっしりと詰まっており、肉厚があって香りが豊かに広がるのが特徴とされています。

 

今回はこれから旬を迎えるにんにくについてご紹介しました。様々なメニューの調理の過程で使われますが脇役ではなく、主役としてメニュー提案ができる旬のにんにくや、生にんにくを活用してみるのはいかがでしょうか。弊社「アジアインタートレード」では全国100以上の卸値を検索して比較することで、価格が安く、より店舗に近い卸先からの配送できる調達先を探す仕組みを使って飲食店の方々のお手伝いをしております。ご活用いただけるサービスもあるかと思いますので一度ご覧いただければ幸いです。