肉じゃがや野菜炒めからカレーまで和洋中の様々な飲食店メニューで頻出の玉ねぎが現在価格高騰しています。東京都中央卸売市場の価格推移では3月末時点で216%と、平年の2倍の価格で取引されている状況です。今回はこの玉ねぎの価格高騰の理由と対策についてご紹介しています。
玉ねぎ値上げの理由
農林水産省の発表によると、4月に出荷されている玉ねぎは小玉になる傾向で出荷量は平年を下回り高値で推移する見込みとされています。実は、玉ねぎが値上げとなっているのは昨年から振り返りが必要になります。
昨年8月、収穫量全国1位の北海道では干ばつの影響で玉ねぎが不作となっています。これにより例年と比べて、現在玉ねぎは北海道産が品薄となってしまったため、その他地域で生産されている玉ねぎについても供給が遅れており、品薄につながり価格高騰につながっています。玉ねぎの生産シェア1位は北海道64.9%、 2位は佐賀県で8.4%、3位は兵庫県で7.6%のシェアとなっていますが、この3県で日本の玉ねぎ生産量の約8割を占めていますので、価格の影響も非常に大きくなってしまうということが理由となっています。
玉ねぎ値上げの影響
例えば、飲食店の場合は野菜の仕入れは原価に影響するため懸念されている方が多いかと思いますが、現在の飲食店の環境においてはさらに価格に注意していく必要があります。なぜかというと、今は20年ぶりの円安ということで小麦や燃料など様々なものが値上げしているので営業費を圧迫していることは皆様ご存知でしょう。もし、いつも通り近くのスーパーで野菜を仕入れていく予定の飲食店担当者の方がこちらの記事をご覧になっているのでしたら、今回のご紹介している対策をご検討頂ければと思います。
野菜価格高騰への対策は業務用野菜卸
●野菜卸から仕入れるメリット
最もメリットになる点は「安い、鮮度良い野菜が仕入れられる」ことです。スーパーなど小売店も卸業者から購入した野菜を店頭で販売していたり、スーパーの利益を取るためにもちろんマージンとして価格が上乗せされています。こういった理由から、マージンがなくなる分だけ安く調達ができますし、スーパーの店頭で陳列されている時間をロスしないので新鮮な野菜を調達することができます。その他にも、野菜の目利き、知識が増えるという点で、野菜卸業者は野菜のプロとして毎日たくさんの野菜と向き合っているため、その目利きと知識量に触れることができるのは親しくしている際の大きなメリットになります。時には、スーパーでは仕入れることができない貴重な野菜と出会って調達することができることもあります。市場はコミュニケーションが非常に重要で、気さくな方が多いです。また、生産者、買い手や業者も同じメンバーが何度も顔を合わせる事が多いので仲良くなって繋がりを作り、得意先になることで様々なサービスを提案してくださる業者の方も中にはいらっしゃいます。
●直接農家から仕入れることについて
野菜卸ではなくて「直接農家さんから仕入れをすれば安く仕入れることができるじゃないか?」という疑問が起こると思いますが、たしかに中間マージンの発生する原理の川上であればあるほど安く調達できます。しかし、摂れた野菜を市場に出すための農家さんの作業は物流、温度管理、野菜の洗浄、出荷規格の仕分け、ラベル表示の取り付け、価格の設定、包装…など、消費者がスーパーで野菜を買っている際のイメージとはかけ離れた膨大な作業が存在します。そのため、生産者である農家さんも出荷業者や卸売業者と取引をすることで上手にこの作業を委託しながら野菜を出荷しています。
野菜調達の手間が省ける、一定基準以上の野菜品質が期待できる、安定供給で欲しい時にちゃんと調達できる、野菜卸から仕入れるメリットには以上のようなものがありますのでご紹介致しました。
弊社「アジアインタートレード」では全国100以上の卸値を検索して比較することで、価格が安く、より店舗に近い卸先からの配送できる調達先を探す仕組みを使って飲食店の方々のお手伝いをしております。ご活用いただけるサービスもあるかと思いますので一度ご覧いただければ幸いです。
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