なぜ新玉ねぎは春が旬なの?普通の玉ねぎとのちがいと産地のちがい

玉ねぎは1年中調達できる野菜ですが、一時期だけに出回る新玉ねぎがあります。柔らかくて甘味があり、生食でも美味しいので旬を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか?今回はそんな季節感のあるメニュー提案のお手伝いになる新玉ねぎの知識についてご紹介していきます。

 

新玉ねぎとは?

普通の玉ねぎとの大きな違いは収穫してから消費者に届くまでの期間が違いになります。新たまねぎは、収穫後に乾燥処理をしないで出荷されていて、普通のたまねぎは、春に収穫したたまねぎの表皮を乾燥させ保存性を高められているものです。

となると、新玉ねぎを乾燥させて長期保存しておくと、普通のタマネギのようになるというのいう疑問が生まれますが、答えは普通の玉ねぎと同じようになります。厳密に言うと、普通の玉ねぎの品種は国内で多く出回っているものは黄玉ねぎで、新玉ねぎの主な品種は白玉ねぎ、黄玉ねぎと少し品種が違うものもあります。新玉ねぎを乾燥させて保存すると普通の玉ねぎのようになるのは品種が同じ黄玉ねぎの場合のことを指していると考えられます。

ちなみに、白たまねぎは保存性が効きにくいので、長期保存には向きません。新玉ねぎは収穫されてからすぐに出荷されるために、水分量が多い状態になっています。水分量が多いため、日持ちはしません。乾燥させた普通の玉ねぎはしっかりとした固い茶色い皮に包まれ、中身の果肉も栄養濃度が上がり、深見のある味わいになります。一方で、新玉ねぎは薄くやわらかな皮に包まれ、軽やかなみずみずしさが持ち味です。

 

新玉ねぎの旬は?

玉ねぎは、多くの地域で前年に植え込み、冬を越して春に成長します。地域により違いはありますが、どこの地域でも梅雨時となる6月までには収穫することとなり、秋に収穫されるところは非常に少ないです。新玉ねぎは3~5月と早取りされるため、旬を迎えるのが春となります。

春が旬と言われる新玉ねぎは、先ほどもご紹介した白玉ねぎという品種が主です。白玉ねぎは水分が多く、乾燥させるのに不向きなので長期保存も難しい品種。そのため、新玉ねぎは春が旬としてよく見かける理由となっています。

 

新玉ねぎは生食がおすすめ

新玉ねぎは水分が多いため、みずみずしさとシャキシャキとした食感を楽しむためにサラダなどの生食が人気です。また、辛味が少なく甘味が強いのが特徴なので生食はもちろんですが、火を通すことでさらに甘味が増すので、スープなどに使用されるのも人気となっています。

新玉ねぎには糖質、カリウム、カルシウム、ビタミンB1・B6・C、食物繊維などの栄養が含まれていて、その中に硫化アリルといった栄養成分があります。硫化アリルは、玉ねぎ特有の匂いや辛味の成分なのですが、消化液の分泌を促進、新陳代謝を盛んにし、血液をサラサラにする働きがあるので、高血圧や糖尿病などに高い効果が期待できるとも言われています。硫化アリルは、水に溶けやすく熱に弱いので、硫化アリルを効率よく摂りたいなら生食がオススメです。

 

新玉ねぎの辛さが少ない理由

新玉ねぎよりも普通の玉ねぎのほうが辛さが強いので、玉ねぎは保存や乾燥すると辛みが増すということだと思うかもしれませんが、玉ねぎの辛さの違いは品種です。特に、貯蔵に向いている北海道産の玉ねぎは硬くて辛い品種が多いです。

そして、玉ねぎを栽培する時期や栽培にかける時間によっても辛さが変化します。長い時間をかけて栽培するほど辛みは強くなる傾向があり、特に北海道は他の地域の比較して、気温が低いので生育に時間がかかるので辛みが増す玉ねぎが出来上がります。反面、温かい地域の玉ねぎは春先に急激に成長してすぐ収穫するため、辛さが少なく新玉ねぎとなるのです。

 

今回はこれから市場に出回る新玉ねぎについてご紹介致しました。弊社アジアインタートレードでは、全国100以上の卸値を検索して比較することで、価格が安く、より店舗に近い卸先からの配送することが可能で、新鮮な野菜が手に入ります。低価格と新鮮を両立した食材を仕入れるお手伝いを行っておりますので、お役に立てる情報があるかと思います。ぜひご覧いただければ幸いです。