今野菜の仕入れ価格が高騰している理由

キュウリの価格が3倍、ナスやオクラも価格が倍増でスーパーの価格を見て主婦の悲鳴が聞こえてくるくらい野菜が高騰しています。夏野菜の定番でもあるキュウリは通常1本30円~40円でスーパーで売られていることが多いですが、今年はお盆明け以降に急激に価格が高騰していて1本100円前後まで上がっています。今回は、現在の野菜高騰の理由と対策案についてご紹介していきます。

 

長雨、日照不足

最も野菜の価格に影響あるのが生育に必要な日光の不足です。今年は7月末~8月お盆前にかけて九州で記録的な豪雨がありました。単純に長雨による日照不足で十分に生育ができなかったことはもちろん、豪雨により田畑が水没してしまい、野菜が全てダメになってしまう事例も多発してしまいました。キュウリ、ナス、オクラ、ゴーヤーなどの夏野菜、キャベツやレタスといった葉物野菜、さらにはこれから収穫となるジャガイモ、サツマイモといった秋野菜も現在の出荷量は例年の半分近くまで落ち込んでいるようです。

 

野菜の価格を調べる方法

こちらは農林水産省のHPで毎週公開されているデータです。各都道府県10店舗(全国470店舗)に訪問調査しているのでデータとしては実態に近い情報元になっているので手軽に確認できることもあって扱いやすいのでオススメします。注意すべき点は、現在コロナウイルスでのでの緊急事態宣言が発令されている地域では調査をしていないため、大量に消費されている関東圏、近畿圏でのデータが含まれていないですから、実際の価格は公開されているデータよりも現在は高くなっている可能性があります。市場価格や相場をきちんと把握しておくことで、適正価格と仕入れ価格に差がないかを注意することは不可欠です。そして、もしも仕入れ先の価格が相場よりも高ければ、他の仕入れ先を探してみるきっかけにもなります。

 

※農林水産省のHPリンク

 

野菜高騰対策のポイント

今年のように、天候不順や水害等の影響で野菜の価格が高騰したり、野菜の供給量が減ったとしても、飲食店など食事を提供している仕事の顧客はいつもと変わりませんので、食材調達の工夫をして利益は確保しながらメニューを維持していくことが必要になります。その際に、活きてくるのが「業務用野菜卸」です。いつものメニューと代替する野菜を使ってコストダウンを図ったり、旬野菜を提案して新たなメニューを作成するなど実施していくためには流通のプロである業務用野菜卸を活用することがメリットになってきます。

 

①仕入れ単価を下げる

野菜には、仕入れ量によって単価が変わるものもあり、大量発注することで仕入れコストを削減することができます。特に、冷凍保存ができる野菜であれば、ケース購入によって仕入れコストを抑えることは野菜高騰時に有効な手段となってきます。また、普段から取引をしているならば営業担当者との関わりも密になりますので、そのようなコスト削減可能な野菜についても聞きやすくなりますので、今回を機に業務用野菜卸を上手に活用していくのも有効です。

 

②相見積もり

1つの卸業者とだけ深く付き合うことは、時にはサービスをしてくれることもあったりしますが、厳しい話、仕入れ先にも競合がなければ仕入れのコスト削減を上手に検討することができません。また、業者によって得意・不得意とする野菜や仕入れの地域もありますので、様々な仕入れ先を柔軟に定期的に探していくことも必要です。時には、相見積もりを取ってみると、野菜の単価が違っていたり、他業者の方が安いことを伝えることで、営業担当者がと交渉をすることにつなげることもできます。定期的に取引価格の見直しを相談したり、他業者の見積もりを確認したりすることで、常にベストな仕入れ先を選んでコスト削減につなげていきましょう。

 

③業者とwin-winの関係を作る

前述と逆のことを記載してしまいますが、野菜高騰時は仕入れ側だけでなく、業者にも厳しいタイミングとなります。仕入れ単価の交渉、相見積もりでの交渉といった営業努力をすることは非常に大切ですが、過度な交渉は業者との関係性が崩れてしまうというものです。また、明らかに相場よりも安い価格の場合は野菜の品質が著しく低い可能性もあります。相場で適正な価格の場合は信用ある業者と取引を継続していくことで、今後なにか思わぬトラブルがあった際に助けてくれる事だってあるかもしれませんので、過度な値引き交渉や低価格には注意しながら検討していきましょう。

 

野菜高騰時仕入れ先探しのポイント

①業務用野菜卸

業務用食品卸では、野菜だけでなく果物や、魚など幅広く扱っていることが多いです。野菜の仕入れを検討していたけれど、その他の食材の良い調達先としての情報が見つかることがあります。サービスについても加工しやすいようにカット野菜の状態で卸サービスをしていたり、B品野菜を格安で販売していたり様々なサービスを行っていますのできっと発見がありますよ。また、業務用食品卸は業者によって、得意な食品、野菜、地域が違いますので、複数の業者を調べていくことで最良の業者とのお取引を探してみてください。

 

②近隣のスーパー、八百屋

日常的に大量の野菜を仕入れる取引先としては活用しにくいかもしれません。なぜなら、スーパーや八百屋も小売価格を設定する際に、業者から仕入れた価格に上乗せして利益をとっているからです。大量に仕入れる場合は、どうしても直接卸売業者や市場から仕入れたほうがトータルで仕入れコストを抑えることが出来ます。しかし、集客のためにセールや特売日などをすることがありますので、非常に安いこともあり、普段から確認していくと良いですね。少量で必要な分だけ調達できることがメリットですので、急遽必要な野菜が出来たときは助かる調達先として、並行して活用していきましょう。

 

③ブランド野菜、高級野菜

野菜全体が価格高騰していますので、コストが高くなったとしても、あえて高級野菜や有名産地の野菜を仕入れることで、付加価値があって宣伝効果をになることもあります。昨今は健康ブームで、国産の安心安全や素材について重要視している方が非常に増えて敏感になっていますので、作り手の顔が見えることで、野菜の安全性をアピールし、ブランド野菜を使った料理や食品の安全性まで強調することが、プラスになることもあると思います。現在はネットを活用すれば全国の生産者とお取引の交渉をすることが可能な時代ですので、新たな路線として検討してみるのも良いのではないでしょうか。

 

 

今回は、野菜高騰の理由と対策についてご紹介しました。まとめると日頃から大量の需要と供給に応えている業務用野菜卸を活用することが、やはり価格高騰時の仕入れコスト削減の検討としてまず最初に検討すると良いと思います。弊社アジアインタートレードでも全国100以上の卸売市場から最安値でお取引できる取組を行っていますのでお役に立てる情報があるかと思います。ぜひ下のリンクボタンから弊社の業務用野菜卸のご紹介ページをご覧いただければ幸いです。