秋におすすめの野菜7選

現在は近場のスーパーでも1年中さまざまな種類の野菜が調達できますので、旬の野菜と言われてもなにが旬の野菜なのかしっくりこないのではないでしょうか?旬の野菜は季節ごとのおいしさを楽しむだけでなく、栄養価の面でも優れていることが多いです。今回は、収穫の秋とも言われる味覚の秋野菜を紹介致します。秋野菜には夏の疲労を回復し、冬の寒さに備え体を温める効果がありますので、代表的な野菜7選の特徴についてふれていきますので活用してくださいね。

 

秋野菜の特徴

秋が旬とされている野菜には根菜が多いですが、根菜・葉物野菜ともにミネラルやビタミン、食物繊維など栄養素の種類が豊富です。夏に冷たいものを採りすぎた影響で弱った胃腸の改善や、便秘の解消に効き目があります。特に根菜類は夏野菜に比べて水分が少なく、加熱することで甘みが増すのに加え、体を温める特徴があります。代表的な根菜には、ニンジン、レンコン、里芋、山芋、、南瓜、じゃがいも、サツマイモ、ごぼう、大根が挙げられます。根菜と言われてはいますが、葉の部分にもビタミンなどの栄養が豊富なものもあります。そして、代表的な葉物野菜には、ほうれん草、ブロッコリー、カリフラワー、白菜、野沢菜、チンゲンサイが挙げられます。松茸などのようにキノコ類も旬のものが多いです。ここからは秋の味覚の野菜たちの魅力を7選にしぼって深堀してご紹介していきます。

 

①にんじん

にんじんは秋から冬にかけてが旬になります。一般に流通しているにんじんのほとんどは西洋系の5寸人参で、これは通年産地を代えながら出荷されていますが、秋から冬にかけての物が、甘味や栄養成分から見ると最もおいしい時期だといわれています。にんじんはβ-カロテンとカリウム、食物繊維が豊富な根菜です。調理法による吸収率への影響が大きく、β-カロテンは油で調理したほうが吸収率が上がります。一方、生のにんじんには血糖値を下げる特徴があります。皮の部分にβ-カロテンが多いので皮も利用しましょう。葉っぱにもビタミンC、B2、カルシウムが豊富です。新鮮なものには時折葉付きのものがありますが、ついつい捨ててしまいがちですが、おいしく栄養価も高いのでにんじん葉や、葉を食用とするために栽培されたにんじん菜も売られています。

 

②さといも

一般的なさといもは通年流通していますが、品種により旬が少しずれています。「石川早生」や「土垂」、「セレベス」などは8月下旬から10月にかけての秋が旬。「えび芋」はそれより遅く9月下旬頃から、そして「八頭」や「頭芋・殿芋」は縁起物として正月料理に使われる事が多いので12月から1月が旬となります。さといもにはガラクタンとムチンというぬめり成分が含まれるのが特徴で、胃腸や肝臓を保護し、たんぱく質の消化・吸収を高めます。カリウムも豊富で、ナトリウムの排出を助け、高血圧改善に効果があります。また食物繊維も多く、便秘の解消にも役立つ効果があります。

 

③れんこん

れんこんは通年流通していますが、旬は収穫が始まる9月~10月の秋から、正月のおせち料理で最も需要が多い冬までが旬になります。毎年年末近くになるとレンコンの生産地では収穫の様子がテレビや新聞で報じられています。ちなみに、おせち料理に欠かせない理由はレンコンの形状にあります。輪切りにした時に丸い空洞が並んでいて、向こうが良く見える事から、「先の見通しが良い」ということで

縁起が良い食べ物として正月に食べる習慣になっています。

 

④大根

市場で見かける大根のほとんどは青首大根と言われている種類のものになりますが、全国に古くから栽培されている地大根といわれるものや、最近ではブランド野菜のような特殊な大根もあります。品種改良も進み、春に収穫される品種から夏、秋、冬と季節によって収穫される品種も変わり、様々なおいしい大根が入手できるようになっています。季節ごとの特徴として、春から夏のものは辛みが強く、秋から冬の寒い時期のものはみずみずしく甘味がある傾向にあります。一般的に、煮物やサラダ、漬け物などに向いている甘味があるみずみずしい大根本来の旬は秋から冬です。辛み大根は初夏から夏が旬となります。大根は白い根の部分にジアスターゼを多く含むのが特徴で、胃もたれや胸やけに効果的です。また、葉の部分にはビタミンCやE、β‐カロテン、カリウム、カルシウムが豊富です。

 

⑤カボチャ

カボチャは世界中で栽培されており、品種は非常に非常に沢山あります。日本で多く栽培されて流通しているものは、「日本カボチャ」「西洋カボチャ」「ペポカボチャ」の3種類で、西洋カボチャが最も食べられています。カボチャの旬は夏から秋にかけてになります。ペポカボチャのように収穫してすぐにおいしく食べられるものと、3ヶ月前後ねかせて甘みを引き出してからのほうがおいしい西洋カボチャまで少し違いがあります。カボチャは貯蔵性が高く、野菜が採れにくくなる冬に食べることが多かったようです。収穫時はデンプンが多く、時間と共に熟成して甘みが増してくると言われています。栄養面でも、カボチャは緑黄色野菜のためβ-カロテンが多く、発がん抑制効果や免疫力アップ、髪や目、皮膚、粘膜の健康維持、喉や肺など呼吸系の保護に効果があります。食物繊維も多く、便秘の改善に役立つ体に嬉しい野菜になっています。特に、西洋カボチャはビタミンCやE、カロテンが豊富になります。

 

⑥じゃがいも

じゃがいもは「新じゃが」とよばれる春から夏に流通するものと、秋から冬にかけて流通する一般的なじゃがいもと大きく分かれています。北海道産の様に春に植え付けて秋に収穫されるものと、暖かい地方で栽培される冬に植えて夏前に収穫される物とありますが、寒い土地の野菜なので、北海道産が全体の7割ほどを占めています。じゃがいもは芋類でもビタミンC含有量がトップクラスです。ビタミンCは熱の影響を受けやすいですが、じゃがいもの場合は加熱しても壊れにくい特徴をもちます。また、カリウムの含有量も野菜の中で一番といえ、高血圧予防や利尿効果が期待できます。新芽や緑色、紫色に変色した皮にはソラニンが含まれるため、その影響で嘔吐や下痢を引き起こすことがあります。

 

⑦チンゲンサイ

チンゲンサイは、春から秋に多く流通していますが、中でも秋あたりが最も味が良くなるので秋が旬と言われています。チンゲンサイはβ-カロテンを多く含む葉物野菜で、がん予防や髪・目・皮膚・粘膜の健康維持や喉・肺などの呼吸器系の保護に効果が期待できると言われています。また、カルシウム、カリウムが含まれていて高血圧予防に、ビタミンCで免疫アップが期待できますので体に嬉しい野菜になっています。

 

以上、代表的な秋野菜のおすすめ7選についてご紹介致しました。弊社アジアインタートレードでは旬な野菜の調達について、全国100以上の卸売市場から最安値を調べお近くの市場から調達する仕組みをお手伝いしております。お役に立てる情報があるかと思いますので、ぜひご覧いただければ幸いです。