夏野菜の代表ともいえるゴーヤですが、沖縄~九州で多く栽培されていて6月から9月に旬を迎えます。ニガウリと呼ばれることもあるように、栄養たっぷりの魅力の反面、苦味が原因で嫌いな方もいらっしゃる野菜です。しかし、整腸作用や食欲不振の解消などが期待でき夏バテ予防にもなる栄養豊富な野菜ですので、上手に苦味を解決して美味しく食べる方法と魅力についてご紹介していきます。
ゴーヤの苦味成分3つの特徴
●モモルデシン
ゴーヤの主となる苦味成分で、20種類以上のアミノ酸でできている栄養素です。胃液の分泌を促したり、胃の粘膜を保護することで調子を整え、食欲不振を解消する働きがあり、食欲増進や疲労回復効果が期待できます。
●チャランチン、コロコリン酸
チャランチンとコロコリン酸も苦み成分になり、植物インスリンとも呼ばれる成分で、血糖値を安定させてくれる効果があります。糖尿病の予防にも期待できると言われるほどになっています。
●ククルビタシン
ウリ科の植物に多く含まれていて、キュウリ・メロン・スイカなどのヘタに近い部分に含まれています。特にゴーヤには多く含まれていてモモルデシンとククルビタシンが苦味の主となる成分と言われています。まだ研究段階ですが、抗がん作用が期待できるという報告が上がっている成分です。
ゴーヤの栄養成分
ご紹介した苦味成分にも様々な期待ができる栄養が含まれていますが、その他にも苦味を解決して積極的に摂っていきたいほど栄養満点の野菜になっています。
●食物繊維
胃の粘膜を守り、善玉菌を増やすことで整腸作用がある食物繊維ですが、ゴーヤにはセロリの約14倍含まれています。整腸作用で腸内環境が改善されると便秘や肥満の予防にもつながります。
●ビタミンC、K
コラーゲンの生成や抗酸化作用などの美容効果が期待できる栄養素。ゴーヤに含まれるビタミンCはレモンの約4倍の量で、熱に強く壊れにくいのが特徴。ビタミンKは出血を止める働きがあり、骨の形成を助ける役割もある栄養素。
●カリウム
カリウムは細胞の浸透圧を維持する栄養素。摂り過ぎた塩分を排出しやすくしてくれる作用があり、高血圧や夏バテの予防効果が期待できます。ゴーヤには牛乳の約14倍のカリウムが含まれています。
●葉酸
細胞の分裂や成熟を左右する栄養素。特に胎児には重要な栄養成分であると言われていて、妊娠中に積極的に摂る方が多い栄養素です。
ゴーヤの苦味を解決する方法
以上のようにゴーヤには非常に魅力的な栄養素が豊富に含まれています。お子様にも食べさせてあげたいなと思うほど栄養満点なので苦味が和らぐ解決法についてもご紹介していきます。
下茹で、油で調理することをオススメします。苦味成分のモモルデシンは水溶性、チャランチンは脂溶性のため茹でたり、油で炒めたりすることで苦味成分が溶け出して苦味が和らぐ効果があります。一緒に溶け出してしまうこともありますが、ゴーヤは他の野菜よりもビタミンCなどが溶け出しにくい利点がありますので、しっかり栄養をとることができます。
また、肉・卵・チーズ・かつお節などとも相性が良くてゴーヤの苦味を和らげてくれる効果があります。ゴーヤの定番レシピと言えばゴーヤチャンプルーですが、以上を踏まえますと苦味を和らげる具材が多数入って非常に理にかなったメニューになっています。ゴーヤの本場の沖縄でソウルフードとして愛されている理由が少しわかる気がしますね。
今回は夏野菜の定番、ゴーヤの魅力をご紹介致しました。弊社「アジアインタートレード」では旬の時期の野菜をお買い得に調達するために、お役に立てる取組を行っております。全国100以上の野菜卸から一度に仕入れ価格を比較して新鮮な国産野菜を配送することができ、お近くの市場からお目当ての野菜を最適価格で仕入れ、配送を受けることを可能にしました。ぜひこの機会に一度ご覧いただければ幸いです。
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