業務用で使用されるカット野菜が増えている理由

最近はスーパーやコンビニでもカット野菜の需要が増加しているのが本当によく感じられます。現代は共働き世帯が60%を超えるほどに増えたことや、3人に1人が高齢者と言われる社会になっていることが大きな理由となっています。「簡単に調理できる、簡単に済ませられる、食べきることができる」そんな食事の需要が高まっているので、購入したらすぐに食べられるカット野菜の需要はどんどん増加しています。カット野菜の需要が増加しているのは一般の人の消費者だけではなく、給食を提供している学校や病院などの施設や、飲食店でも増加しています。今回は知られていないカット野菜の魅力をご紹介致します。

 

カット野菜のメリット

『消費者の視点』

・価格が安い

・調理の時短、簡便性

・使いきることができる

 

『業務用の視点』

・人件費削減

・作業の機械化

・保管場所の削減

・仕入れコスト、ロスの低下

 

消費者目線でのカット野菜の需要増加は先ほどもご紹介しました通り、多くの方が想像できますが、特に飲食店では常に人手不足に悩まされる時代となっているため、上記のような業務用での視点でカット野菜は非常に大きなメリットになっています。例えば、ただ野菜を切るだけの仕事でもアルバイトに任せる場合は1から教えていく必要がある上に、能力も千差万別で調理に差が生まれてしまいます。カット野菜はこのような教育の人件費~調理作業の簡便化といったコスト削減だけでなく、管理のし易さを活かして保管場所~廃棄ロス管理まで改善することができるため需要が高まっています。

 

実はカット野菜のメリットは、上記の消費者や業務用で使われる場面以外にもまだ知られていない魅力があります。カット野菜を生産している生産者にとってもメリットが大きく、使用される現場が増えています。

 

規格外野菜のカット野菜活用

規格外野菜とは、形が悪い、色が薄い、サイズの大小などで市場の流通規格に当てはまらない野菜を指します。スーパー等で販売されている野菜は市場規格に基づいて価格がつけられているのですが、消費者が購入を決め手となるのは見た目が大部分ですので、規格外の野菜は購入されにくく、廃棄される野菜も多くあると言われています。

 

しかし、カット野菜なら切って加工してしまいますので、今まで廃棄されてしまうしかなかった「規格外」の野菜であっても問題なく商品にすることができます。この規格外野菜のカット野菜への活用で、生産者、加工業者、消費者にメリットがあります。規格外野菜が活用できるとはいえども、原料である野菜は品質・価格が日々変動しますし、不揃いの野菜の加工の難しさ、低価格な輸入野菜との競合など様々な課題があると言われていますが、ご紹介した効率化の面だけでなく食品ロスの観点からもさらに活用の場が広がる良いですね。

 

今後も需要が増えるカット野菜の展望

カット野菜は効率化、利便性といった部分のメリットが注目され需要が増えてきましたが、現在は飲食店を始めとして「健康」ニーズが高まっていて、多くの飲食店が健康で安全な食事の提供に力を入れているためさらに需要が高まっています。どれだけおいしく豊富に野菜をとれるか「健康感」を消費者にアピールすることが求められ、多種多様化する外食業界のメニュー・食材の調達の工夫には、カット野菜はもう欠かすことができない存在です。

 

ここまで業務用で使用されるカット野菜が増えている理由についてご紹介してきました。弊社「アジアインタートレード」では今回ふれました規格外野菜の取組を行っておりまして、大切に農家が育てても捨てるしかなかった規格外野菜に新しい商品価値を持たせ、美味しい野菜を楽しんでいただけるお手伝いを行っています。お役に立てる内容もあるかと思いますのでぜひ一度ご覧いただければ幸いです。