【フードロス問題】業務用野菜の廃棄が増えているのは本当?

最近は、新型コロナウイルスの蔓延や、緊急事態宣言の発令など、飲食店・小売店が休業することが多いです。飲食店や小売店が休業に入っても、野菜は腐っていくので、今業務用野菜の廃棄が増えているのが問題になっています。

 

今回は、日本が抱えている業務用野菜で仕入れがされなかったフードロス問題についてまとめていきます。

 

 

業務用野菜の仕入れ数はコロナで減っているのか

新型コロナウイルスにより、起きた休業で現在は業務用野菜の消費が明らかに減少しています。農家も作った野菜を買い取って貰えなかったり、市場でも売り上げが伸びなかったりがフードロスの原因になっています。

 

また、学校や施設が休みになることで大量消費されるはずだった野菜たちも廃棄対象に変わってしまうのも問題です。例年と比べると、野菜の需要も下がってきていることから、野菜の価格が全体的に下がっているのも注目されています。

 

野菜を同じ数、販売したとしても農家や市場が赤字になってしまうため、野菜卸の市場は今苦しい状況にあります。なかでも、年間契約で仕入れを行っている企業ではフードロス問題・赤字問題にもぶつかっています。

 

 

フードロスの対策として実行されている業務用野菜の行方とは

フードロスが起き、業務用野菜が無駄になってしまうことから、企業ではさまざまな対策を行っています。ここでは、外食や施設に配達されるはずだった業務用野菜の行方について紹介します。

 

 

 

業務用野菜を一般向けに販売している

コロナ過でも野菜の仕入れ量が変わらない野菜卸の企業は、野菜の廃棄量がどうしても増えてしまいます。一部の企業では、業務用野菜を本来は販売されるはずのない一般向けに販売することで廃棄を減らしています。

 

コロナ過の状況に合わせて仕入れ量を減らしている場合は問題ないですが、年間契約の場合は赤字になりがちです。業務用野菜をスーパーマーケットなどで購入するより価格を下げることで、一般に買ってもらうという対策です。

 

通常は、業務用野菜は企業や契約している飲食店のみに購入できる野菜ですが、一般向けに解放することで興味を持って貰え、購入してもらうことでフードロスを減らしています。最近では、一気に一般向けに業務用野菜を販売する企業が増えつつあります。

 

 

業務用野菜セットを作って販売する企業もある

売れ残ったり、フードロス対象の野菜だったりを詰合せた業務用野菜のセットを販売している企業もあります。その日のフードロスの野菜や、年間契約で使われなかった野菜を詰め合わせて販売しています。業務用野菜ですが、一般向けに少量ずつ詰め合わせているので一般の消費者が購入しやすいのも利点です。

 

地元の地域で販売されていることが多く、お得に業務用野菜が買えるので一般客からも注目されています。業務用野菜セットの中には、お米や調味料などを詰めている企業も多いです。セットにすることで、一人暮らしや少人数の消費者でも買いやすいという点も魅力です。

 

 

ドライブフルーで業務用野菜を買えるサービスも注目を集めた

対面で野菜を購入するのではなく、ドライブフルーで業務用野菜が買えるサービスも注目が高いです。

車から降りずに、お金を払い、車に詰め込んでくれるというサービスなので、忙しい方にも人気が高いです。地域によっては野菜セットを作って、業務用野菜のフードロスを減らしています。

 

市場のように毎日運営しているものではないので、一般の消費者が時間や場所を調べて購入する必要があります。最近では、ドライブスルーの仕入れを全国に展開しつつあるので、日本で定着しそうなサービスですよね。

 

飲食店向けというよりは、お得に業務用野菜を仕入れたいという小売店や一般向けサービスといえます。

 

 

SNSで業務用野菜の引き取り手を探している場合もある

突発で緊急事態宣言や、休業要請が増えた場合、急遽業務用野菜の廃棄が決まる場合があります。仕方なく廃棄している企業も多いですが、企業によってはSNSにて業務用野菜の引き取り手を探している場合もあります。

 

無料で野菜を配布したり、一般向けに価格をかなり下げて販売したりという対策を取っています。一般的ではないですが最近は、緊急で休業する企業も増えているため行っている企業も多いです。

 

 

飲食店ではメニューの切り替えを行って業務用野菜のフードロスを減らしている

農家や市場だけでなく、飲食店でもフードロスの問題は話題になっています。時短営業や、コロナ過による来客の減少で、本来使われるはずだった野菜が減っているという問題があります。

 

期間限定のメニューを作って出したり、ジュースやスムージーにして大量に野菜を消費したりなど、メニューに加えることで業務用野菜のフードロスを減らしています。

 

限定メニューと書かれていると、お客さんの方も目につきやすく注文しやすいのも利点です。好きなお店の限定メニューとあれば、是非食べてみたいですよね。

 

 

まとめ

今回は、コロナ過によって起きた業務用野菜のフードロス問題について触れました。業務用野菜の価格が低迷しているだけでなく、赤字が出ている企業も多いため、今後は対策が必要になります。

 

一般向けにシフトしたり、セットで販売したりと業務用野菜卸の企業もさまざまなキャンペーンを行っています。今後、業務用野菜の廃棄が少なくなることを願うばかりです。

 

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コメント: 1
  • #1

    とむ (金曜日, 14 5月 2021 12:06)

    フードロスかぁ 真剣に考えなきゃならない問題だよね。今って肉や魚もそうだけど 将来食べるものがなくなってくるって話でしょ。業務用野菜卸の会社にもこういう取り組みに関してはどんどんやってほしいって正直思う。