野菜の仕入れ値は季節によって変動するので、仕入れをする際は常に野菜の価格をチェックする必要があります。
今回の記事では、野菜卸を使って業務用野菜を仕入れる際に便利な11月~冬にかけて仕入れ値が安い野菜をいくつか紹介します。
野菜を使った季節のメニューを考える場合にも参考になるので、覚えておくと便利です。
にんじん
11月から冬にかけて旬の野菜です。
生産量は北海道が多いですが、それ以外の場所でも内陸の高原地帯など寒い所でもよく収穫されます。
また、甘さが特徴な金時人参も冬には人気の高い野菜です。
にんじんは9月~翌2月までが価格が下がりやすいので、ちょうど11月~冬にかけては買い時です。
カレーやシチューなどのメイン料理や、豚汁、スープなど、いろいろな料理に使える便利な野菜です。
サツマイモ
サツマイモは秋のイメージが強いですが、冬にかけても価格が安くなる野菜です。煮ると甘くなるので、料理だけでなくスイーツにも使われる食材として、業者にも人気が高い野菜です。
野菜卸で価格が安くなるのは12月から5月くらいまでですが、サツマイモの品種によっても変わります。
栄養価も高く、鹿児島などの暖かい地域で多く生産されています。
サツマイモは、茎も食べられるので野菜の炒め物の材料として調理するなど、スウィーツ以外にも様々な楽しみ方のある野菜です。
キャベツ
キャベツの種類によって旬が変動しますが、甘みのある寒玉キャベツは11月~2月が旬です。
愛知県や千葉県などで収穫数が多く、栄養価が高い野菜です。
キャベツは種類を変えれば年中安い価格で買えるので、野菜卸を上手に活用し、季節ごとに仕入れ価格の見直しを行いましょう。
お好み焼屋さんやサラダを多く出す飲食店は、冬に旬の寒玉キャベツを仕入れましょう。
寒玉キャベツは甘味があり、野菜の中でも食べやすいので女性や子供にも人気が高いです。
野菜卸でも年中安定価格で取り扱うべき業務用野菜として、特に力を入れている野菜です。
ネギ
白ネギや万能ねぎ、赤ネギなど、ほとんどの種類のネギが冬季に安くなります。
鍋をはじめ、スープや料理の添え物、あるいは薬味としても使えるので、飲食店でも仕入れが多い野菜です。
スーパーでも冬はネギが安くなっており、安い地域では3本で100円という安さの場所もあります。
万能ねぎやわけぎなどは、年中価格が変動しにくいのでおすすめの野菜です。
野菜卸から冬に大量に仕入れて、冷凍保存しておくのもよい方法です。
かぼちゃ
年間を通じて値段が変動しにくい野菜ですが、7月から冬にかけて価格が下がっていくのがかぼちゃの特徴です。
ハウス栽培をしているかぼちゃは、3月くらいまで旬が続いているのでよい条件で野菜卸から仕入れやすいです。
甘さが特徴で煮物やスープ、スイーツにも使用される野菜です。
北海道で収穫数が多く、冬に向けて旬の野菜として人気が高いです。
大根
漬物やおでんや煮物として人気の高い大根は、11月~2月の冬季がかなり安くなります。
青首大根や三浦大根などが特に安くなり、大量に野菜卸で仕入れる方も多いです。
辛味のあるタイプは、細かく切ったり煮たりして使用すると素材が活かされます。
ソバの薬味としても人気があるので、大根おろしとしても広く使われています。
スーパーでも1本あたり100円前後で買えるので、冬に野菜卸から大根を仕入れる業者が多いのでおすすめです。
ごぼう
ごぼうも、10月から冬にかけて価格が安くなる野菜です。安い場所では3本で100円などお得の値が多いです。
年間を通して楽しめて、きんぴらごぼうや、豚汁、炊き込みご飯など独特の食感が楽しめる野菜です。
食物繊維が多いので、美容の効果も期待でき、女性にも人気の高い食材になります。
細いごぼうは、皮を向いてささがきごぼうとして使われる場合が多いです。
野菜卸の業者によっては、カットしたり、ささがきごぼうの状態で販売してくれたりするので、野菜卸業者に相談してみましょう。
食物繊維が多くカロリーが低いので、ダイエットメニューとしても幅広く使えます。
ブロッコリー
サラダや添え物にも使えるブロッコリーは、カロリーも低くヘルシーな食材として人気が高いです。
基本的には国産と輸入があり、輸入の割合が高いので年間を通じた価格の変動も少ない野菜ですが、11月~翌3月までは野菜卸でも価格が下がりやすい傾向にあります。
大きなブロッコリーだけでなく、スティックタイプや茎のあるタイプ、スプラウトブロッコリーなどもこの季節は仕入れ価格が下がります。
カット野菜として販売されていたり、冷凍した状態で販売されていたりと保管がしやすいのも人気の野菜です。
レンコン
レンコンは、はすの地下茎が肥大した部分で、見た目は根のようなことから、はす(蓮)の根つまり蓮根とよばれるようになりました。
日本で正月のお節料理に欠かせないのは、輪切りにしたときにに丸い空洞が並んで向こう側がよく見えるため、先の見通しがよいという縁起物として使われることに理由があります。
生産地としては茨城県の霞ケ浦が有名で、全国の半分近くを生産しています。
旬は収穫が始まる秋ごろから冬です。この時期のレンコンは粘りが出て甘味も強く、飲食店でも人気の野菜です。
白菜
白菜は日本の食卓には欠かせない野菜で、大根やキャベツに次ぐ生産量となっています。
キムチや漬物、味噌汁など様々な料理に使える野菜で、特に冬が旬で美味しくなります。
年間を通して価格が安定しており、鍋ものなどには欠かせないため飲食店でも使いやすい野菜で、野菜卸での取扱量も多いです。
ほうれん草
ほうれん草は煮物にも味噌汁にも使われる野菜で、鉄分やビタミンが豊富なので人気が高い野菜です。
世界各国で食用として幅広く使われており種類が豊富です。
赤い色の茎が特徴の寒じめちぢみほうれん草は、主に関東で冬だけに露地栽培されているもので、甘味があるのが特徴です。
サラダほうれん草は、ほうれん草特有のアクをより少なく改良し、生でもおいしく食べられるように改良されたもので、飲食店に人気の野菜です。
価格の高い野菜を仕入れる前にチェックすることは?
お店の種類やメニューによっては、旬が外れていて価格が高くなってしまう野菜をどうしても仕入れなくてはいけない場合もありますよね。
同じキャベツでも、春キャベツ、寒玉キャベツなど種類が分かれているので、種類を変えて仕入れ値を計算するようにしましょう。
同じ野菜でも種類が変わるだけで、値段が大きく変動するので、この値段でも仕方がないと諦めて仕入れる前にチェックしておきましょう。
季節が変わるごとに、今の野菜の種類が一番お得なのかを計算しておくと、コストが削減できるのでおすすめです。
また、どうしても価格が高くなってしまう野菜であれば、冷凍野菜の活用や、見た目が悪い野菜を活用するなどの工夫が必要です。
野菜ソムリエがアドバイスしてくれる野菜卸に相談すると、具体的なアドバイスをしてくれますので、野菜の仕入れに悩んでいる方は参考にしてみて下さい。
まとめ
今回は、冬季の仕入れ値が安い野菜を紹介しました。
冬季は、葉っぱや芋などメニューの中心となる野菜が多く収穫できるので仕入れ値も安くなります。
飲食店や小売店などは、野菜卸の際に何を仕入れるか迷うと思うので、野菜卸に相談して、旬の野菜の仕入れ値を細かくチェックしておきましょう。
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