台風19号が野菜の流通に与えた影響

世界最大の台風ともいわれた台風19号が通り過ぎてから、日が経ちましたが野菜や果物などの農作物などにも影響が出ており、収穫にも流通にも甚大な被害をもたらしています。

 

特に影響を受けたのは、葉物野菜やリンゴなどといった果実です。東日本が特に被害を受けたために、東日本の産地からは出荷が滞ってしまっています。情報によれば15日の青果物取引は品薄高になる品目があったようです。

 

具体的にはキャベツなどの入荷量が東京中央卸売市場大田市場などでは先週に比べて半分弱となり、群馬産のキャベツでは、流通価格は10キロあたり1300円と前の週から価格が三割増しになりました。

 

リンゴなどの果実に関しては長野県の一部の地域などが出荷不良になり、自然と流通数が少なくなったことから、市場価格もあがっているといわれています。

 

また、遠方の地域にも影響は出ています。例えば鹿児島などでは、レタスやキャベツ、リンゴなどが16日になっても届かないなどといったこともあったようです。流通数が少なければ、遠方の地域への出荷が少なくなってしまう場合もありますので、これもまた流通に与える影響としてはいたいところです。

 

また、果物でいえば、イチゴの流通も台風19号の影響でピンチだと言わざるを得ません。イチゴの産地として知られる、茨城県が被災したことは大きな影響を及ぼします。あと二カ月もすればクリスマスシーズンですが、イチゴの収穫量が減れば、こうした部分にも影響が出るでしょう。

 

それから酪農でも影響が出ています。例えば牛乳などが多く廃棄されることとなっています。豚も暑さで衰弱死し、ハウスなども倒壊しています。これだけの被害が出るというのは、台風19号の怖さを物語っているといえるでしょう。

 

台風19号が農作物に与えた影響は計り知れません。こうした自然災害は、近年はつきものですが、流通や収穫に対する被害が少しでも減ることを祈っております。最後まで読んでくださってありがとうございました。