農家のレストランに見る経営戦略

日本国内には多くの農家が存在しているが、中でも今回注目したいのは農家のレストランです。静岡県浜松市北区細江にある「農家のレストランとんきい」はそんな中でも数少ない成功例を持っています。

 

このレストランのコンセプトは地元でできたものは地元で消費するという地産地消を紺瀬プロに掲げており、これらをバイキングで尚且つできるだけ低価格で提供することによって支持を得ている。

 

このバイキングで振舞われるのはとんきいが養豚場で飼育した豚肉や地元の農家の新鮮な野菜で数多くのメニューが提供されています。運営会社は1968年に母豚5頭から養豚業をはじめ、現在は母豚を130頭抱え、年間で約2500頭を出荷しています。

 

この豚肉は静岡県が改良し高品質な豚肉といわれる「浜名湖そだち」であり、大変甘く美味しい豚肉です。当然豚肉を利用してハムやソーセージなども製造しているのですが、市販のものと比べて発色剤や化学調味料などを一切使っておらず自然のおいしさを楽しめます。

 

また新鮮野菜ということで提供されていtる野菜や果物にも無農薬ということを徹底的に追及しています。これは、多くの人の健康を意識する心に訴えかけることで成功したといっても良いでしょう。

 

近年、野菜の価格が高くなっていく中、家で野菜を採れないという家庭も増えてきました。その中でたまの外食ぐらい思い切り外で野菜を食べたいという要望に応えると共に、ソーセージやハムなどといった罪悪感のあるものを無添加で提供することによって健康を意識しているユーザに大きく受け入れられたのです。

 

また、価格設定もバイキングというわりにはリーズナブルといえます。大人一人あたりのバイキング料金は1,620円、小学生は1,058円、幼児は519円、2歳以下は無料で楽しむことができる点も人気のある要因のひとつです。

 

このバイキングにはドリンクバーも付いており、中でもおすすめなのが焼酎やワインなどのアルコール類が飲み放題であるという点です。もちろんこれらも地元の芋などを使った芋焼酎などもあるのでアルコールを飲む方にもおすすめといえるのです。

 

近年、こうした健康ブームの中、できるだけ安い価格でたくさんの野菜をとりたいという需要に応えたモデルは成功する傾向にあるといわれておりますので、気になった方はこうした取り組みをしてみるのも良いのではないでしょうか。