江戸野菜を知らない人は意外と多い

皆さんは江戸野菜というものを知っていますか?このような問いに対してすぐに知っていると即答できる人は少ないでしょう。今回は、この江戸野菜というものがどのようなものであるか紹介していこうと思います。

 

1.江戸野菜とは

 

江戸野菜とは東京23区やその周辺で栽培されていた野菜のことを指します。例えば、将軍に愛され栽培された練馬大根は5代将軍の徳川綱吉がその栽培を命じたことでも知られています。

 

徳川綱吉というと生類憐みの令によって生きとし生ける全てのもの(特に犬)を保護する条例を出したことでも知られていますが、意外にもこうして練馬大根の栽培に大きく関わっていたのですね、練馬大根はおでんに用いられることも多いです。

 

他にもいくつか江戸野菜と呼ばれる野菜は多いのですが、それらの野菜については次の項目で紹介していこうと思います。

 

2.江戸野菜の種類

さて、前述では江戸野菜のうち練馬大根について紹介しましたが江戸野菜には他にもたくさんの種類があります。wikiなどで江戸野菜としてあげられているものには次のようなものが存在しています。

 

きゅうり、なす、かぶ、にんじん、東京うど、タケノコ、ごぼう、うり、かぼちゃ、だいこん、長ネギ、しょうが、菜っ葉(小松菜)、唐辛子

 

小松菜のように栽培のしやすさから全国に広まった野菜もありますが、消滅していった品種も多く、現在では自治体や農家が消費拡大を図る傾向にあるといわれています。

 

3.江戸東京野菜

江戸野菜と混同されますが、その意味合いは少しばかり違います。江戸東京野菜は、江戸期から始まる東京の野菜文化を継承するとともに、種苗の大半が自給または、近隣の種苗商により確保されていた昭和中期(昭和40年頃)までのいわゆる在来種、または在来の栽培法等に由来する野菜のことを指します。

 

4.江戸東京野菜と飲食店は今でも密接に関係

東京近辺の飲食店の場合は、江戸東京野菜が食べられることを売りにしたお店が実はいくつか存在しています。こうした状況を見る限りでは江戸野菜が一種のブランド化が「されているというのは誰の目からみても明らかです。

 

地方のみならず、日本の首都である東京でも地産地消に関する動きは活発であるということは日本の食に対する未来も明るいのではないでしょうか?

 

5.まとめ

今回は江戸野菜や江戸東京野菜について紹介しましたがいかがでしたでしょうか?江戸野菜は地方から江戸を訪れる方の疲れを癒すために好んで食べられたという事もわかっています。

 

東京に住んでいる方はもちろんのこと、地方の方も東京に訪れた際は食べてみてはいかがでしょうか?もちろん東京近辺の飲食店のオーナー様もこうした江戸野菜をメニューに使う事で地産地消という動きに一石投じてみてはいかがでしょうか?

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。