食材を運ぶには配送料がかかります。それは誰もが知るまごうことなき事実ではありますが、近年、その配送料が高くなっている事はご存知でしょうか?ガソリンの値上げなども影響はしていますが、その大きな要因は人手不足などにあります。
どの業界でも人手不足や社員の高齢化はあるのですが、運送業界はそのあおりを大きく受けている業界の一つです。なぜ、運送業に多くの人が就かないかという点は想像できますが、賃金がそもそも安かったり、勤務拘束時間が長かったり、一時期は一般の運転免許で中型になることが可能だったのがしばらくの間乗る事ができない免許を発行していたという背景もあります。
また、若者の自動車離れというのも影響していますね。昔に比べて特に首都圏では自動車を必要としないので免許を取得しないという選択をとる若者も現代では増えました。こうした傾向から気が付けば慢性的な人手不足となっているのです。
こうして人手不足が深刻化すると当然配送料は高くなります。配送料が高くなれば野菜も高くなります。これは稼働しているトラックの数が減ればこれまでどおりの配送料でやっていれば会社は立ち行かないために配送料をあげることによって会社を維持しようとする運送業界が仕方なくそうしているわけです。
また、配送料があがっているのには段ボールの高騰化の背景もあります。段ボールの値段がなぜあがっているかといえば古紙の値段があがっているということが影響しています。古紙の値段があがる背景にはある国が影響しています。
そのある国とは中華人民共和国です。この中国では古紙不足が起きており、貿易によってアメリカから古紙を輸入して頼っていたのですが、トランプ大統領が中国からの輸入品に高い関税をかけたために、中国がこれに対抗して報復で25パーセントもの税金を古紙に対してかけたということも影響しています。
アメリカに頼れなくなると質の高い日本の古紙が目を付けられ中国の輸入対象になっているために自然と日本にある古紙の量が減るので古紙を使用している段ボールの値段があがってしまっているというわけです。それが配送料という部分にダイレクトに影響してくるというのはわかっていただけるかと思います。
ドライバーの不足、ガソリンの値上げ、古紙の値上げなど様々な要因が重なり、配送料があがることで野菜の配送料があがるということが現実におきているということをしっかりと受け止めていきましょう。
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