白菜

今年も残すところあとわずかということで年の瀬が近づいてきました。

この12月は主に正月に向けたおせち用の野菜が収穫され始めます。

クワイやレンコン、金時ニンジン、ゆり根などあげればきりがないほど魅力的な野菜などがそうですね。

また、寒くなってきますので一般家庭でもそうですし、多くの飲食店でも鍋物が非常に好まれるようになってきます。

鍋物の中には馴染みとなっている白菜や水菜、春菊などは今が旬で大変おいしくなっています。中でもポピュラーになっている白菜は11月ごろから2月までに収穫されるのですが、白菜は霜が降りる事で甘みが増し、柔らかくなるという野菜ということはご存知でしたでしょうか。

白菜を手に取って選ぶ際は緑の外葉がついたままで先端がしっかり閉じているものが良く、スーパーなどでカットしたものを手に取る際は切り口が膨らんでいないものが新鮮です。

旬の時以外の季節に出回っているものは栽培に農薬が使われるために健康を害する恐れがあると心配されることも多いのですが、この際には外葉を一枚捨ててしっかりと水洗いをすれば問題はありません。

そんな白菜ですが昨年の1月から2月頃は1キロあたりの平均小売価格が285円ということで一昨年の2倍に膨れ上がっていたために高いというのも勿論ですが確保するのが難しいといったこともありました。

では今年も同じなのかというと今年度、現在の小売価格の平均値は272円ということでわずかながら前年度よりも安くなり手に入りやすくなりました。

スーパーなどでも1玉あたり250円前後で販売されることが多くなったので決して手に入らないというわけではありませんが、2分の1カットや4分の1カットなどを買い求める主婦が後を絶ちません。

個人差はありますが、一般の家庭では一昔前と比べると白菜が並ぶケースが減ったために外食に白菜を求めるといったケースも多く、この冬は鍋などを外でいただきたいという人も増えることが予想されます。

白菜に関しては顧客が求める料理も多様化しており、近年ですと空前のダイエットブームによって鳥団子とシメジそして白菜を使ったダイエットスープやベーコンと白菜を使ったコンソメスープなど汁物が大変人気になっています。

それから、白菜がどこまで食べられるかと疑問を持つ方も多いようですが、白菜は基本的に全て食べられるので捨てる部分はありません。

芯の部分もポトフなどの煮込み時間の長い料理に使えば利用できるので、是非ともこの冬は白菜を使った料理をお楽しみいただければと思います。