冬から春にかけて供給される野菜は?

業務用野菜卸を利用して野菜を仕入れる飲食店では、季節に合わせてメニューに使う野菜の種類を変えていることが一般的です。

 

その中でも季節の野菜は栄養価が高く、生産量も多く、価格が下がりやすいので、仕入れやすい点も魅力です。

 

そこで今回の記事では、冬から春にかけて供給される季節の野菜を紹介していきます。

業務用野菜卸からどんな種類の季節の野菜を仕入れるか迷ったら、この記事を参考にしてみてください。



甘みが魅力の「春キャベツ」

春キャベツは、葉がみずみずしく、食感が柔らかいのが特徴で、千葉県や神奈川県などでよく収穫されます。

 

春キャベツは、葉が柔らかいので巻きやすい特徴があり、ロールキャベツのように葉を活かした料理がおすすめです。

 

春キャベツにはビタミンCが多く含まれており、栄養価としては食物繊維が豊富なので、女性向けのメニューに取り入れる飲食店も多いです。春キャベツは冬でも暖かい地域で栽培されるのが特徴です。

 

冬キャベツは、その逆に葉が固いのが特徴なので、葉の硬さに着目したメニューがおすすめです。冬から春のメニューに変える際は、葉の柔らかさに着目したメニューを検討してはいかがでしょうか。



煮込み料理やスープに人気「セロリ」

江戸時代から広く愛されているセロリは、クセがなくマイルドな食感で、お肉の臭みを消せる効果が期待できるため、煮込み料理やスープに幅広く使える野菜です。セロリは長野県や静岡県で多く収穫されています。

 

セロリの旬は1月から5月であり、冷涼な気候を好むので、冬から春にかけて栄養価が高く、生産量も増えるので価格が安くなります。

 

セロリの一般的な旬は春ですが、ミニセロリやホワイトセロリであれば1年中収穫することが可能です。

 

食感が楽しい「タケノコ」

噛んだ時の食感が楽しめるタケノコの孟宗竹(もうそうちく)は、3月から5月にかけて収穫できる野菜です。

 

タケノコの種類によって収穫時期は変わりますが、1年中仕入れられます。

 

タケノコは、福岡や鹿児島、熊本など暖かい地域で多く収穫されます。

 

タケノコは煮物や炒め物など、和食や洋食、中華などさまざまな料理に対応できるので、業務用野菜卸でも人気の野菜です。

 

一般的なタケノコの孟宗竹(もうそうちく)だけでなく、身が細い真竹(まだけ)や淡竹(はちく)など、業務用野菜で扱われるタケノコにもいくつかの種類があります。



煮物にも便利「スナップエンドウ」

煮物やおやつにも便利なスナップエンドウは、春に旬を迎える野菜です。

 

スナップエンドウは、茹でるだけでも食べられるので、ちょっとした料理にすぐ使えるので飲食店でも業務用野菜として人気があります。例えば、茹でた後でマヨネーズやオリジナルソースをつけて食べる方が多いです。

 

スナップエンドウは、お酒のおつまみやお通しにも便利で重宝されています。スナップエンドウは、2月から7月にかけてよく収穫される野菜なので、冬から春にかけての野菜を探している方におすすめです。

 

スナップエンドウに似ている品種として、「キヌサヤエンドウ」「オランダエンドウ」などがあります。

 

スナップエンドウはアメリカ生まれの野菜ですが、手軽に使えるため日本でも親しみのある野菜として業務用野菜卸でも人気が高いです。

 

同じく、サヤエンドウも春が旬の野菜なので、合わせて野菜卸から仕入れて料理に使用する方も多くいます。



栄養価が高い「ふき」

ふきは、食物繊維やカリウム、マグネシウムが豊富なので、煮物やおひたしなど、和食料理に多く使用される野菜であり、業務用野菜卸でも人気があります。

 

ふきは混ぜご飯や油揚げなど、ほかの食料とも合わせやすいです。

 

3月から初夏にかけて幅広いエリアで収穫できる野菜で、愛知や群馬、大阪で多く収穫されています。ビニールハウスでも栽培されているふきは、夏以外の季節で収穫が可能なので、年中を通じて業務用野菜卸で取扱いがあります。

 

ふきはアクが出やすいので、下処理をしっかりする必要があります。業務用野菜卸から仕入れるときは、みずみずしい見た目のものを選ぶのがおすすめです。



ポテトや煮物にもおすすめ「新じゃがいも」

ポテトをはじめ、ホクホクとした食感が美味しいのが新じゃがいもの特徴です。メークインや男爵など、有名なじゃがいもの品種も多く、業務用野菜卸でも人気がある野菜です。

 

新じゃがいもの産地や収穫量は、北海道が1番です。

 

じゃがいもは年中収穫できる野菜ですが、新じゃがいもは3月から6月と冬の終わりから初夏にかけて収穫される野菜です。

 

新じゃがは種類が17種類と野菜の中でも突出して多く、じゃがいもによって甘さや食感が変わります。そのため、ポトフや煮物、ポテトサラダなど、飲食店に多いメニューが作りやすいのが新じゃがの魅力です。



品種が多く栄養価も高い「トマト」

品種が多く栄養価が高いトマトは、基本的に1年を通じて日本中で収穫される野菜で、赤色のトマトだけでなく、黄色いトマトや緑のトマトなど、色あいが豊富なのも特徴です。

 

トマトの種類としては、糖度が高く2月から4月までが旬と言われている「塩トマト」、3月から4月までが旬の「緑健・永田農法トマト」などがあります。

 

トマトの大きさとしては大玉、中玉トマトや、ミニトマトがあり、一年を通じて収穫されており、業務用野菜卸でも季節を問わず仕入れが可能です。

 

トマトは、熊本県や愛知県を中心に収穫されています。飲食店でもミネストローネやポトフなどのスープ料理、サラダに使うトマト、ミートソースなどトマトをベースにした料理は人気が高く、女性を中心に幅広く人気があります。



山菜として人気の高い「ゼンマイ」

ゼンマイは、ワラビと同じように、3月の終わりから5月に向けて沢が流れる山地や渓流の近くで収穫され、山菜の中でも特に人気の高い野菜です。

 

ゼンマイにはアクがあるので重曹や木炭を使った下処理が必要ですが、和食を中心に人気を集めている野菜です。煮物やおばんさいにも使用されていますし、地域のお土産品の食材としてもよく使われます。

 

不溶性食物繊維が多く含まれているため、整腸作用が期待できる点も魅力です。ビタミンKやビタミンB群の葉酸、βカロテン、カリウムなども多く含んでおり、栄養価が高い野菜として知られています。

 

サラダでも茹でても美味しい「アスパラガス」

アスパラガスは、春から初夏にかけてが旬の野菜です。種類としてはグリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスがあり、グリーンの方は少し青臭い代わりにカロテンなどの栄養価が高く、ホワイトの方は食感が柔らかく甘味があり青臭くありませんが、栄養価の点ではグリーンに劣ります。

 

生産地としては北海道が一番で、長野県がそれに続きます。ビニールハウスでも栽培できるので年中通して収穫できますが、春から冬にかけて最も味がよくなります。

 

サラダの材料としても人気ですが、ベーコンなど肉と合わせた炒め物としても人気で、業務用野菜卸でも取扱いが多い野菜です。



まとめ

 

今回の記事では、春キャベツや山菜など、冬から春にかけて供給される季節の野菜を紹介しました。

 

栄養価が豊富で新鮮な野菜を安い価格で入手し、リーズナブルな値段で飲食店のメニューに取り入れるのなら、業務用野菜卸で旬の品種を探すのがおすすめです。

 

今回の記事では、冬の終わりから春に向かって収穫できる、おすすめの野菜を紹介しておりますので、業務用野菜卸から仕入れる際の参考にしてください。